鎌倉芸術館開館記念事業公演／石原裕次郎メモリアル

          　　　　　　ミュージカル　「湘南物語」

               　総監督・企画・監修　　なかにし　礼

 　音楽　甲斐　正人　　　 台本・演出 　竹邑　類      振付       三浦　亨


   春次   泉  拓允          夏久   山形 ユキオ       スージィ   大沢 逸美
   美香   中川 菜緒子       恵梨   田中 敦子         沢井       吉田  敦
   相田   駒田 はじめ       島     石坂   勇         手塚       瀬下 尚人
   石川   鹿志村 篤臣       織田   赤木 謙介         洋子       上月 真琴
   暎子   本多 麻理         夕香   金澤 由美子       薫         英 みつる


   日時：９３年１２月５日
   場所：鎌倉芸術館

    いわゆる石原裕次郎の映画「狂った果実」のミュージカル版です。
  弟役の泉さんはアントニオ古賀氏のご子息ですね。（サイゴンのパンフより）
  本人宛ではないけれどアントニオ氏より花が届いてました。
  兄役の山形さんもサイゴンに出てた方。
　（私は彼のトゥイは見てないんですが・・・残念）
  で、物語はこの兄弟が一人の女（恵梨）をめぐってくりひろげていくわけです。
　今日観た二人は、弟君は段々と調子をあげていくような出来で、兄者は、対象的に
  調子がダウンしていったような印象を受けました。
  裕次郎がやった夏久を演じた山形さんは、１部のクライマックスには、
  「おいらはドラマー（嵐を呼ぶ男）」を歌いまくるし、結構舞台をはねまわって
  いました。（ここらへんが最高潮だったかな。）
  泉さんは津川雅彦の演じた役でしたが、ちょっと弟っというイメージを無理矢理
  作りすぎた感じがしたりして・・・。
  恵梨役の田中さんは声がきれいで歌もうまかったです。
  大沢逸美は・・・・ほ、細い。背が高いから余計にそう見えた。

  音楽は波のイメージ的な曲と所々に激しい感情を現す曲などが良くマッチ
  していました。そして、裕次郎のヒット曲なども２、３入って。
  美術は海の雰囲気（ヨットを囲む大海原）がやはり舞台の上で表現するには
  難しいようでしたが、照明でかなり効果を出してました。

　ということで、開始直後にスモークに火災ベルが反応するアクシデントも
  ありましたが、なかなか満足できる内容でした。
  あの過ぎ去った青春の日々が潮風とともに蘇って・・・・・。
  って、ちょっと待てぇーっ。(^^;
  私はそんな世代ではないっ。
  ほんとは石原裕次郎っていうと「西部警察」の世代なんだよーっ。