東宝ミュージカル特別公演「MY FAIR LADY」
1994年9月4日〜30日 (東京)帝国劇場
原作:バーナード・ショウ 脚本・作詞:アラン・ジェイ・ラーナー
音楽:フレデリック・ロウ 演出:ジョン・ファンリー、佐藤浩史
訳:倉橋健 訳詞:滝弘太郎・若谷和子 振付:謝珠栄
料金:S¥14000 A¥9000 B¥4000
94年9月10日(土) 17:00〜20:40 2階I列32番
出演 イライザ…大地真央 ヒギンズ教授…村井国夫
ドゥーリトル…上条恒彦 フレディ…羽賀研二
ゾルタン・カーパシー…小野武彦 ヒル夫人…冨田恵子
ピアス夫人…荒井洸子 トランシルバニア女王…青木玲子
ヒギンズ夫人…丹阿弥谷津子 ピッカリング大佐…金田龍之介
マイ・フェアレディはミュージカルの大御所という感があり、その楽曲もすでに、
ミュージカル音楽というより、別のさまざまな所で耳にします。
そんな私が生まれる前にすでに世界の人々に観られていた作品を今回初めて観る
ことができました。。。。
まずは、「マイ・フェアレディ」に初めて会った感想。
あらすじはよくありそうな内容だと思ったが、やはり文化的に昔と言う感じが
する。昔と言っても物語の舞台が昔というのではなくて、「昔に作った」とい
う意味です。解釈というか演出に「身近さ」が感じられないのかな。
(でも、これだけの作品になると身近に感じない方がいいのかも。)
花売りの舞台である、ロイヤルオペラハウス前のコヴェントガーデンに実際に
行ったことある私です。花売りは目に入らなかったけれど、本来ならもっと
身近に感じても良いかなと思ったもので。。。。(^^;
あと、セリフ場面が思ったよりも多く、曲は時々入るといった構成なんですね。
「レ・ミゼ」みたいに全てが音楽という半ばオペラ的なものだと思っていた
私にとってはストレートプレイを観ているような感じでした。
昔のミュージカルというのはこれが普通なのでしょうか?
ウエストサイド物語のバーンスタインは、「オペラは音楽で物語が進行していき、
ミュージカルはドラマの中に音楽がある」というようなことを言ったそうですが、
まさにこれが、バーンスタインの言うミュージカルというものなんでしょうね。
そういえば、いま考えると、細川俊之氏が前に「笑っていいとも」に出た
時にミュージカルぎらいのタモリにミュージカルの良さを説明するとき同じよう
なことを言っていた気がする。「生活の中で思わず歌ったり、踊ったりしたく
なる楽しいことやせつない事があるでしょう。」
う〜ん、やっぱ「マイ・フェアレディ」は元祖ミュージカルなんだなぁ。(^^;
つづいて、やっと舞台を観ての感想ですが、とにかく大地真央は美しい。
ドレスをまとって登場したときに拍手が起きるのもある意味では正解かもしれない。
舞踏会用の純白のドレスに赤のコート(?)なんてまとうと凄すぎ!!という
よりある種の衝撃か!?
村井ヒギンズ教授は登場シーンは「やっぱ教授より刑事だぞ」と言う感じでしたが、
だんだん、人格が崩れ喜怒哀楽が激しくなってくると、おもしろい存在となり、
楽しめました。さすが、うまいですね。
ところで、教授というからには学校が職場なんでしょうが、昔は家で研究してれば
良かったのだろうか?
ドゥーリトル上條さんは、私が小さい頃に見た「長野トマト」のCMで美声を聞か
せていたイメージが強く、実際に聞くのを楽しみにしていたのです。
イメージしていた迫力とはちょっと違った(役柄か?)けれど良かったです。
あとはどうでもいい話を一つ二つ。
2階席から見ると舞台の床に円形の筋が入ってましたけれど、もしかして、
「レ・ミゼ」の盆?? かななんて思いました。地下道への入口は無かった
ようでしたが。
競馬場の淑女のみなさんは、遠目がねを持っている人は腕に隠しみたいなのを持って
いて遠目がねを収めてました。遠目がねを持って無い人は手が空いているので日傘
を。両方持っている人はもちろんいませんでしたが、日焼けしたくないし、近くで
馬を見たいという人はどうするんだろう??? 結構淑女って大変。
「運がよけりゃ〜」が「ゼナで元気〜」に聞こえてしまう人はいませんか?
いませんよね。(^^; 所ジョージがドゥーリトルやるようになったら・・・・。
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