「キャッツ」 in 品川キャッツシアター
1995年1月4日(水) 15:00〜17:30             グリザベラ:斉藤 昌子 オールドデュトロノミー:村 俊英 ジェリーロラム=グリドルボーン:井料 瑠美 アスパラガス=グロウルタイガー/        ジェニエニドッツ:服部 良子 バストファージョーンズ:光枝 明彦        ランペルティーザ:松永 さち代   マンカストラップ:飯野 おさみ           ディミータ:小野 佳寿子    ラムタムタガー:芝 清道         ボンバルリーナ:友谷 真美    ミストフェリーズ:加藤 敬二            シラバブ:井上 ちえ     マンゴジェリー:下村 尊則          タントミール:春原 一恵  スキンブルシャンクス:山口 正義            ジェミマ:坂本 里咲      コリコパット:羽根渕 章洋          ヴィクトリア:久安 正子    ランパスキャット:松下 雅博          カッサンドラ:富田 裕子     カーパゲッティ:中尾 弘隆                             ギルバート:重野 幸夫                            マキャビティ:青山 祐司                         タンブルブルータス:三宅 克典  そんなわけで、8年ぶり東京公演初日の感想を。。。  CATSシアターは、その建設中から電車に乗りながら良く見ていたが、 実際は遊歩道が長くて結構遠い。  それよりも、品川駅改札までが遠回りに追い打ちをかけるように改装されてた  のにはびっくりした。シアターの周りはだだっぴろい空き地なんだけど、  このまま1年以上 ほっておくのだろうか。何か建てるにしても、  ブルドーザーなんか入ってきたらうるさいだろうなぁ。雨の音も結構してたし。 その点、大阪球場は防音壁に囲まれたようなものだったから幸せだったかも?  四季のCATSは前回の大阪に続いて2回目です。(通算4都市4回目)  大阪は千秋楽近くに観たので、キャストにあまり変更ないかな、と思って  いたら、流石は初日、結構変化があって楽しめました。  ミストフェリーズの加藤さん。実は初めて加藤敬二という人の舞台を観ました。  さすが、評判どおりダンスは抜群。ものすごい贅沢です。  マンゴジェリーの下村さん。ヘロデとか夜の女王とか観ましたが、今回は地味で  したね。(^^; そのうち、女猫とかはやらないのでしょうか?  オールドデュータロノミーの村さん。私のイメージからすると、声が一貫して  低いなぁって感じでした。アリア(?)の部分はテノールチックに聞きたい。  最後の曲の導入部がこの役の見せ場だと思っており、大好きなんですが、  良かったです。この曲が始まると物語が一応の終わりを告げ、終演が近づいた  ことを知らされるのでとても複雑な気持ちになります。  ちなみに、オールドデュータロノミーは幕間のサインに何を書くのでしょうか?  俳優名?それとも「おうるどでゅうたろのみぃ」とか?  ジェニーエニドッツの服部さん、グリザベラの斉藤さんはさすが、ベテランと  いう感じですね。こういう方たちの出られた回を観れたのはさすが初日です。  私は2回目の鑑賞以降、ジェニーエニドッツの場面で懐かしさの感に襲われます。  「またCATSに会えた。」というような懐かしい場所に戻ってきた感じです。  最初のオーバーチュアやジェリクルボールの場面ではそんな感じしないのに  おかしいですね。  ガス、ラムタムタガー、スキャンブルシャンクスは前と同じ方ですので省略。  クリドルボーン、シラバブ、ヴィクトリアなどは、はっきりと前と違うぞと  わかってしまうような人達なのできっと自分なりの役を研究してるのでしょうね。  マンカストラップ。ちょっと太めかな。(^^; でもその分存在感があって目立って  ました。進行役だから本来は目立つ方がいいんでしょうね。  あとは省略します。また次回観たときにでも書きます。いつになるやら。(^^;  パンフレットが大阪より豪華でしたね。同じ値段なのに。  歌詞付なのでうれしいのですが、俳優のプロフィールも入れて欲しいですね。  表紙のヴィクトリアの写真は「大阪がもっとも愛したミュージカル」の時の  チラシと同じものですね。なかなか四季のCATSを象徴していると思います。 最近、JRの中吊りにもCATSのPRが始まりました。  いままでは往年のファン向けの販売でしたが、いよいよ新たなCATSファン  を作るためのプロモーションが始まったようです。口コミでも広がっているよう  ですが、もっと、CATSファンを増やしていって欲しいです。   「奇跡のミュージカル」ですから。   <おまけ> あちらの猫  ちょっと古いですが、私がブロードウェイで観たCATS(1992.3)の  PLAY BILLを引っ張りだして眺めてみると、猫のキャラクター構成  がやっぱり違ってます。  Alonzo , Pouncival , Plato という猫がいます。(すべてオス) ちなみに、Plato と Rumpus Cat , Macavity は一人の人が演じてます。(3役)  あと、The Cats Chorus というアンサンブル(?)がオス2匹、メス2匹の計4匹  います。  その代わり、日本にいる、ジェミマ、カーパゲッティ、ギルバートはいません。  もともと、ギルバートはグロールタイガーの話の中に出てくる、シャム猫の将軍  の名前です。きっと、劇中劇のキャラクターだからいないのかな?なんて思うの  ですが、タンブルブルータスはいる!!!  タンブルブルータスはグロールタイガーの部下です。(確か甲板長)  Rumpus Cat のナンバーは、一幕終わり、OLD DEUTERONOMY と THE JELLICLE BALL の間に THE AWEFULL BATTLE OF THE PEKES AND POLLICLES together with THE MARCHING SONGS OF THE POLLICLE DOGS というナンバーで存在しています。 確か、ランパスキャットがスーパーマンのように「R」を胸につけてでてくるやつ  だと思います。  このPOLLICLE DOGSというのはきっとJELLICLE CATSに対応した意味だと思うけど、  どんな意味なんだろう?  ちなみにこのナンバー、グリザベラと同じく原作には無く、未出版の詩を元に構成  したとがあります。  グロールタイガーとグリドルボーンの別ナンバーってビリーマッコーのことかな?  ロンドン版CD(1981)には確かに入ってますが、上記時のB.Wにも、その  あと8カ月後に観たロンドンもありませんでした。完全消滅みたいです。  いい曲なのに残念ですね。  ちなみにこのロンドン版CDのCASTもキャラクター構成が違いますね。  ミストフェリーズが QUAXO(本名か?)になっていたり、シラバブがいなかったり  してます。ジェミマがシラバブ的役割をしているみたいです。(ジェミマはSarah Brightman )  オールドデュータロノミーがバストファージョーンズをかけもっていたり、  マンゴジェリーがマキャビティをかけもっていたり15年の月日を感じさせられ  ます。 <おまけ2> CATSの原作  CATSの原作は言わずと知れた「Old Possums Book of Practical Cats」  ですが、あの、世界三大美術館のひとつ、大英博物館には、CATSの  コーナーがあります。  古書、古地図等のコーナーで、大憲章(マグナカルタ)とか世界最初の地図  など驚くべき歴史の遺物とともに、CATSの詩が展示さてます。  T.Sエリオットが書いた手紙のようなものでしたが、写真とともに、  オールドデュータロノミーやガンビーキャットなどの原詩がありました。  ほとんどミュージカルで歌われているものと同じです。(もちろん英語の)  なんで、手紙だったのか、今考えれば不思議ですが、絵本の原作ではあると  思います。  (注:2001年春に再度、大英博物館に行って見ましたが大改装中で古書の  コーナーさえありませんでした。改装しすぎて昔のイメージほとんどなし。)
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