台本:アーサー・ロレンツ オリジナル演出・振付:ジェローム・ロビンス
音楽:レナード・バーンスタイン 作詞:スティーブン・ソンドハイム
翻訳:倉橋 健 訳詞:岩谷時子 演出:浅利慶太 演出補:古澤 勇
装置:金森馨 照明:吉井澄雄 衣装:劇団四季衣装工房
1995年4月23日(日) 12:30開演 2階B列33番
ジェット団
リフ :荒川 務 トニー :芥川 英司
アクション :内田 典英 A−ラブ :遊佐 真一
ベイビー・ジョン:澤村 明仁 スノーボーイ :長谷川 輝
ビッグ・ディール:栗原 義美 ディーゼル :野中 万寿夫
ジーター :藤井 大祐 グラジェラ :鈴木 久美子
ヴェルマ :滝沢 由佳 クラリス :水井 博子
ポーリン :佐藤 匡子 エニィボディズ :礒津 ひろみ
シャーク団
マリア :堀内 敬子 アニタ :山崎 佳美
ロザリア :青山 弥生 コンスェーロ :杉浦 京子
テレシタ :加藤 ゆみ フランシスカ :坂井 恵
エステラ :工藤 伸子 ベルナルド :菊地 正
チノ :遠藤 敏彦 ペペ :辻 仁
インディオ :脇坂 真人 アンクシャス :沓沢 修一郎
ファノ :中村 匠
大人たち
ドッグ :井関 一 シュランク :深見 正博
クラプキ :渋谷 智也 グラッド・ハンド:藤井 大祐
Somewhere:坂本 泰子
劇団四季のミュージカルの原点とも言われる作品だ。この演目と浅利慶太氏との出会い
がストレートプレイ劇団だった四季をミュージカル集団に変えたのだという。この作品
がなかったらCATSもオペラ座の怪人も日本では別の形になっていたのかもしれない。
もちろん世界的に有名な作品である。映画は観たことないが曲は知っている。いろんな
場所でよく聞くいい曲ばかりだ。ストーリーもロミオとジュリエットが元と聞けばだい
たいわかる感じである。ジェット団とシャーク団という若者の不良グループ、アメリカ
のニューヨークが舞台とアウトローな物語で若い世代にはセンセーショナルな衝撃を
与える。激しいダンスシーンがそれを一層強くしている。これを観てダンサーなり、
ミュージカル俳優を目指すという人が多いのもうなづける内容である。
主役の芥川トニーは落ち着いた感じで、もう引退したお兄さん的な印象がよく合う。昔
(ジェット団の現役バリバリ時代)はどんな感じだったのか想像できないほど温厚な
イメージである。堀内マリアは初々しくてほんとに世間知らずの純情少女っぽい。白い
衣装が良く似合う。それだけにラストの赤い衣装が、悲しみを越え大人の女として成長
したということを強く印象づける。声も高い声がよく響き、ビジュアルだけ合っている
というわけでもない。荒川リフと菊地ベルナルドはダンサーとしてはベテランで貫祿が
ありすぎると感じるほどしっかりしている。他のキャラクターとしてはエニィボディズ
がよく目立つ。
一幕でリフもベルナルドも死んでしまうわけであるが、ここまでがすごく長く感じる。
というか一幕が盛りだくさんで長いんだね。
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