イリヤ・ダーリン <日曜はダメよ!>
青山劇場
  台本:ジュールス・ダッシン     作詩:ジョー・ダリオン    音楽:マノス・ハジダキス      翻訳:倉橋 健     訳詩:岩谷 時子     衣裳:レッラ・ディアッツ 日時:1996年6月15日(土) 17:30 開演   座席:1階H列39番(S席)  イリヤ     :保坂 知寿   キャプテン  :岡本 隆生  ホーマー    :石丸 幹ニ   ノーフェイス :川地 啓友  ヨルゴ     :川原 洋一郎  ごみっかす  :坂木 崇彦  トニオ     :徳永 邦治   ワシリー   :粟村 勝                   デスポ    :八月 真澄 男性アンサンブル  脇坂 真人、三宅 克典、林 一也、山口 博之、青山 祐司、  黒川 逸朗、太田 泰信、谷本 充弘、大宮 淳二、生出 武、  千葉 浩一、池田 英治、北村 正、小林真喜夫 女性アンサンブル  杉浦 京子、鈴木由佳乃、吉野百合子、小泉しづか、上村 正子  主役(ヒロイン)が一人いて、複数のまわりの者たちがその言動、行動に  振り回されていく。でも、その中でも育ちも文化も違うキャラクターがいる  ことで、さらにおもしろおかしい振り回され方をしてしまう。  そういった状況がなかなかよくできていて、楽しめるストーリーです。  俳優、セットは地中海の雰囲気っていうには、少し無理があるように思え  ましたが、音楽やストーリー(脚本?)の端々に地中海というか南ヨーロッパ  的な感覚が出ていてよかったです。その中で忘れてはならないキーワード  というと、ピレウス、ウーゾ、ヤ ハラ バイバイバイなどでしょうか?  ピレウスの男たち(アンサンブル)がよくまとまっていましたね。まとまって  いつつもそれぞれキャラクターがあるようで、男のさまざまな姿があるよう  な気がしました。  ウーゾは劇中に出てくる酒ですが、この強いらしい酒が出てくることで  またピレウスと言う町、舞台となる地中海的な開放的文化が身近に感じられる  といったところでしょうか。  ヤ ハラ パイパイパイはお別れの歌ですが、1番、2番、3番と同じ単調な  メロディを別の人間が歌っていくことでそれぞれの思いが交錯している様子が  わかり、また、何度も聞くことでメロディを観客が覚えてしまう(^^;といった 効果があるとか・・・・。 俳優ではトニオ役の徳永さんが長身かつ野生的イメージでトニオという役の 存在感を大きくしていたようでよかったです。 <おまけ>  ウーゾは実在する南欧の酒であり、飲んでみたが、とにかく凄い!!! 味です。  
top