The Musical 東京オピニオンズフェスティバル GALAXY EXPRESS 999
 期間:1997年11月5日(水)〜12月10日(水)  場所:アートスフィア(天王洲アイル)  チケット料金: S 10000 A 8000 GX 12000(プログラム、グッズ付)          (11/5,6はプレビュー料金 S 7500 A 6000)  観劇日:97年11月30日(日) 14:00開演 1階M列28番(S席)  原作・構成衣裳監修:松本 零士  演出・振付:ジェームス・ロッコ  作詩:ダグラス・A・ブレイフィールド  作曲:シュン・トクラ  脚本:メラニー・ミンツ  鉄郎      :本田 修司     メーテル  :大浦 みずき  クレア     :スージー・カン   リュウズ  :杏子  ハーロック   :宮川 浩      機械伯爵  :留守 晃  シャドウ    :鳥居 かほり    車掌    :三谷 六九  プロメシュウム :杉村 理加   アンサンブル  阿部 裕、飯島千絵、岡田 静、鹿志村篤臣、幸 和希、佐々木しんじゅ、  瀬尾智美、高橋伸仁、天白由起、土井恵利加、初音ひかり、平沢由美、藤浦功一   なかなか思い切ったことをするものです。  日本の原作を海外で脚本化してまた、日本語訳して上演するとは・・・・・。  しかし、これがなかなか良くて、アニメという世界を超えて異国の雰囲気  あふれるアミューズメントミュージカルに仕上がっているではありませんか!!  まだまだ、ストーリー的にしっくり来ないとこや、999を知っている観客  と知らない観客の楽しみ方が分かれてしまいそうなところがあって、完成とは  いえないですが、今後の練り直し(あるのか?)に期待がかかります。  是非、海外へ持っていって原詩(英語)で上演してもらいたいものです。  題材としては絶対いいはずです。同じ電車もの「スターライトエキスプレス」  よりもこころをくすぐる何かがそこにあります。  こちらも海外ミュージカルをまねたのか、当日のハーフプライスチケットも  出ていて客の入りに反して日本ミュージカル界に与えた影響は多かったのでは  と思います。  劇場の場内アナウンス(まもなく開演、諸注意など)が車掌役の声。ここから  もう、劇を観るのではなく、列車に乗るという感覚がでています。999の  列車の全体像は作品中に出てこなくて少々残念ですが、自分たちが乗っている  と思えば見えなくてもいいかな、と思ってしまいました。  そして、オープニングから車掌がフライング(飛ぶ)。なぜ宙づりで歌い始める  のか疑問ですがまぁ、宇宙空間に浮かんでいると思えば。。。。。。この曲が  999のミュージカル版テーマ曲ですね。今まで、TV版や映画版など数々の  999のテーマ曲ができてヒットしましたが、この曲もメジャーになって  欲しいです。  ストーリーは、原作通り、鉄郎が地球から999に乗ってアンドロメダに機械  の体をただでもらいに行く、といった往年のストーリーですが、原作・構成監修  の松本零士氏がどこかで言ってたように、前回のストーリーと今回のストーリー  が入り交じっているそうで少しずつ違った要素が出てきます。  今回というのは、最近、連載を再開した漫画の第2部であり、再度、999に  乗ってエターナルという星に旅に出るといった内容みたいです。前回、すぐ死んで  しまったクレアが第2部では生き返って鉄郎たちと旅をしているあたりは  ミュージカルに反映されていると思います。植物がない世界というのも何か関係  がありそうです。  クレア役のスージー・カンさんについては賛否両論あると思いますが、私は  制作側の意図がばっちり出ていてよかったと思います。ただ、表情がガラスっぽく  なかったですが・・・・。  鉄郎は漫画よりもカッコいいキャラクターに仕上がっており、昔の映画版そのまま  のナイーブな少年鉄郎です。(しかし、15歳はないでしょう! > 劇中)  他のキャストもミュージカル実力系とその他系(ミュージカル以外)と大胆な  キャスティングでしたが、私の期待していたハーロック役の宮川さん、機械伯爵  の留守さんは実際観たらイメージが違っていてとまどいました。ハーロックはちょっと  おとなしめすぎていて、機械伯爵は逆に怒鳴ってばっかりでなんだかなー。  逆だったら私のイメージ通りだったたも知れない。。。でも、怒鳴ってばかりの  機械伯爵はファントムみたいでそれなりに楽しめましたけど・・・。  最初にも書きましたが、これだけの資産(海外作家への依頼や今回の観客含め)  を一度だけで終わらせてしまうのはあまりにももったいないので、是非、パワー  アップした形で再演してほしいと思います。また、いつかは海外でやってもらい  たいものです。ちなみに日本で再演する際はキャストを変えて欲しくないです。  今回の役者がどれだけ役と同化していくか・・・見てみたい。  まず、CDを出しましょう。シングルじゃなくて・・・。
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