東宝ミュージカル特別公演
42nd STREET
作曲:ハリー・ウォーレン
作詞:アル・デュービン
脚本:マイケル・ステュワート、マーク・ブランブル
初演演出・振付:ガウワー・チャンピオン
初演制作:デイビッド・メリック=ブロードウェイ
訳・訳詞・演出:青井陽治
振付:藤井真梨子・上島雪夫
ペギー・ソーヤー :涼風 真世 ジュリアン・マーシュJr:錦織 一清
ドロシー・ブロック :上月 晃 パット・デニング :藤木 孝
バート・パリー :佐藤 輝 マギー・ジョーンズ :冨士 眞奈美
ビリー・ローラー :本間 憲一 アンディ・リー :本間 仁
アン・ライリー :春風 ひとみ ロレイン・フレミング :白木 美貴子
フィリス・デイル :麻生 かほ里 アブナー・ディロン :山田 芳夫
オスカー :白石 准 他
公演期間:1997.12.4(木)〜12.27(土)
公演場所:日生劇場
上演時間:1幕75分 休憩25分 2幕65分
料金:A \12,000 B \6,000 C \3,000 パンフレット:\1,300
観劇日:1997.12.26(金)18:00開演
座席:2F C列28番(B席)
舞台を舞台にした舞台。
似たようなもので「コーラスライン」や「クレイジーフォーユー」にも通じる舞台魂
を扱ったミュージカルです。「オペラ座の怪人」や「アンデルセン」のような劇中劇
も折り込みその華麗さ、魅力などを出し切っていますね。そういうのができやすい
題材だと思いますが、この作品がその全面に出したのはやはり、タップダンスでしょう。
幕開けから始まり、劇中劇の題材にもなり、そして主人公の苦難でもあり、喜びでも
あります。そんな中であって、ジュリアン役の錦織氏は残念でした。踊りを見せる
シーンが少ない(皆無?)ですね。もともとの原作が「Jr」ではないおじさんの役
だからだと思いますが、ここは脚本(というか、ダンスシーンに無理やり加えるとか)
しても良いと思ったくらいあまりにも残念でした。(実質、カーテンコールで
ソロでタップを披露してましたが、やはり、本編でなければ・・・・。)
また、踊れるはずの本間兄弟は確かに踊れるのですが、その年齢や背の高さからして、
役のイメージとはちょっと違って見えてしまい、控えめになってしまっていたので、
もっとメインに据えてほしかったです。(2人とも似ているし・・・・・)
ストーリーは、笑わせどころありの泣かせどころありのとてもわかりやすい内容で
すので、装置、衣装、振り、俳優のキャラクターで良くも悪くもなります。
涼風さんの演じるペギー役の成長ぶりはさすがです。最後の歌ではもう、一人の
スターとして独立したというほどの堂々とした歌いっぷりですが、これは、涼風さん
そのものの主役女優としての力量であるので、それまでのド素人の新人コーラスガール
役の演技がいかにうまかったかということですね。落差のつけ方がうまいです。
でも、「シー・ラヴズ・ミー」とか「回転木馬」など最近の東宝作品には結構出て
いますので、なんかキャラクターが似てきている感もあります。。。。。
劇中劇「Pretty Lady」はそれだけで見てもおもしろそうですが、これはなんか
アメリカの古いお話みたいですね。本当はこういうところに日本人でもわかる要素を
盛り込むと作品が2倍楽しめるのではないかと思います。
この作品が日本初演(来日公演以外の)とは思いもよらないことです。
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