美女と野獣(東京千秋楽)
赤坂ミュージカル劇場
           主催:劇団四季、TBS  協賛:日本生命、glico、NTT    協力:営団地下鉄    日時:1998年3月21日(土) 17:30 開演   14列33番  ビースト    :芥川 英司  ベル     :坂本 里咲  モリース    :松下 武史  ガストン   :早川 正  ルミエール   :青山 明   ルフウ    :明戸 信吾  コッグスワース :松宮 五郎  ミセス・ポット:末次美沙緒  マダム・ブーシュ:武 木綿子  バベット   :関谷 理子  ムッシュ・ダルク:羽鳥三実広  チップ    :海宝 直人 男性アンサンブル  宮川政洋、三宅康文、坂元健児、脇坂真人、楠本章太、小嶋記誉、大宮淳二、  大塚道人、高津将弘 女性アンサンブル  加藤ゆみ、三瀬七海、橋本知佐子、朝比奈ゆり子、原田真理、村田麻衣子、  沖直保美、田辺さつき、山崎華奈、伊藤久美子  初日から28カ月、ついに東京公演が終わってしまいました。  幸運にも初日と千秋楽を観ることができた私はオーバチュアがはじまった時  から、28カ月の年月を振り返っておりました。別に舞台のことだけでなく、  自分自身のことも振り返って。まー、2年4カ月もあればいろいろなことが  ありますよね。本当にこの舞台を作りあげた人達に感謝したいと思います。  開幕当初には訳詩がしっくりこないと物議をかもしだしましたが、いつの  まにかその奥ゆかしい詩を覚えてしまいました。同じく開幕当初にすぐに  消えてしまった暴徒の歌のたいまつも改良に改良が加えられて消えることなく  燃えつづけるものになりました。モリースの髪形とか、マダム・ブーシュが  タンス夫人になってしまうなどの変更もありましたねー。  初日と千秋楽にビーストを努めた芥川英司さんは東京では最多出演ビースト  とのことで風格というか威厳に満ちた野獣と喜び満面の王子さまを見せて  いただきました。最初はバベットからスタートした坂本里咲さんは今では  ベル役の最初に名前が出てくるほどベルをハマリ役にしてしまったのですね。  入団前の某作品では「いつかはジャベールをやりたい」といっていた早川正  さんは今やガストンを自分のものにして、同じガストンでありジャベールも  やった今井清隆さんと肩を並べていますね。最後のカーテンコールでは、  バク転までしてくれた明戸信吾さん。これが噂のトンボが切れるオペラ歌手  というやつですね。特別カーテンコールで進行役だったルミエールの青山明さん。  客席まで握手しにきていただき舞台に戻って言葉がつまってしまう場面も。  まだまだ書きたいこともありますが、本当にみんなに感謝したいと思います。  カーテンコール最後に緞帳に浮かんだSee You Againという  レーザー文字を見ながら、オーケストラが奏でるHuman Againを  聞いているとHuman Againの部分がSee You Again  に聞こえて、またいつか本当に帰ってくる日を待ちつつ、朝の光を大切にして  いきたいですね。  これから、いろいろな地を廻って東京での再演はいつになるかわかりませんが、  「いつの世も変わらない」舞台であって欲しいです。
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