RENT
 主催:TBS/シアター・ドラマシティ/TOKYO FM  協力:Japan Airlines  脚本・作曲・作詞:ジョナサン・ラーソン  日本公演演出:マーサ・ベンタ 日本公演振付:シェリー・ウィリアムス  翻訳・訳詞:松田 直行 音楽監督・編曲:玉麻 尚一 衣装:小峰リリー  日本版スーパーバイザー:吉川 徹 制作:えとせとら・eye  公演期間:1998.9.24〜10.4 赤坂BLITZ 11.20〜12.6 東京芸術劇場  料金:S \8,800 A \6,800 ブレークスルーシート \5,000 観劇日:   1998年9月27日(日) 13:00〜 赤坂BLITZ 1F N列11番        9月30日(水) 14:00〜 赤坂BLITZ 1F A列18番  ロジャー:宇都宮 隆(27日) / 渡辺忠士(30日)     マーク:山本耕史    ミミ:浜口 司   モーリーン:森川美穂    ジョアンヌ:坪倉唯子   ベニー:KONTA  エンジェル:KOHJIRO  コリンズ:石原慎一 アンサンブル:  (27日) MITCH、KEICO、QOMOlangma、Mink、不明、不明、不明  (30日) MITCH、KEICO、QOMOlangma、Tina、斉藤祐紀、渡辺健、森川隆次 27日は宇都宮ロジャーを観ましたがやはり、夢を追いかける若さバリバリの青年  には、イ、イ、イメージが・・・・。歌もリサイタル的でやはり本職は歌手という  ことがはっきりしてしまいます。何故かこの公演はロジャーだけダブルキャストで  そういう意味では公演回数は少ないもののもう一人のロジャーである渡辺ロジャー  も観なくてはと思い、そうなれば、これもこの公演の特徴である最前列の安い当日券、  通称ブレークスルーシートにトライしてみるしかない。  そして30日はブレークスルーシートに。普段は当日抽選のため入手できない時もある  らしいが、さすが平日マチネとあってか競争率は少なく当選。A−18(センター)  で観劇できることになった。ブレークスルーシートは背もたれがない分、一応布貼り  だったので普通の座席の時のように固いイスで腰が痛くなるということもなかったです。  ただ、近過ぎて首が痛くなった。1幕冒頭でマークが落とすカギ袋が足元に落ちて  くるくらい臨場感にあふれているが、エンジェルの死の部分は声はすれども手が  泳いでいるのしか見えない。  別キャスト目的ということで、ロジャーだけでなく、アンサンブルの方もVOX−IV  以外は27日と全然違うようでラッキー。  (9/27日のアンサンブルを控えていなかったのでよくわからない。)  さて、感想。声質は宇都宮ロジャーの方が好みに思えたものの渡辺ロジャーは  ルックス、歌、演技ともにロジャー向きで健闘していました。しかし、1幕は少し  固かったというか、他のキャストに押されていたと思う。まだ、2公演目だし、  他のキャストはすでに数公演こなしているので気後れしてしまったのでしょうか?  今後も出演数に余計差が出るのでちょっと心配になる。でも、後半に行くにつれて  良くなってきて、最後のミミが死んだ(と思った)時の絶望の表情、復活した時の  信じられない表情、その後のうれしそうな表情とそれぞれの歌い方の変化で数分の  うちに喜怒哀楽を表現してしまうのは素晴らしかった。  結局最後は他キャストに押されるどころか、気がついたら私はロジャーしか見て なかったです。  あとは、両日2回観たキャストの感想ですが、山本マークがやはりいい。とてもいい。  その仕種、表情、発声どれもマークになりきっている。公演開始までRENT関連の  写真では、普段の山本耕史が写っているのしかみていなかったので、あのマークの  トレードマークの眼鏡、マフラーで現れたとき、そして動き出した時は、本当に  衝撃的感動的でした。正に「RENT」のマーク!  2公演見ましたが日本RENTはやはりJAPAN RENTで、(マーク以外は) 私が生まれて初めて見た泣ける「RENT」とは一致しません。それは当然なの ですが、それでもJAPAN RENTは理屈抜きで楽しいです。楽しいという のは「FUN」という意味の楽しいで私にとって元気が出る、気分が高揚すると  いったミュージカルになりそうです。  私の最初のRENTは今はクローズしてしまったトロントですが、ちょっと キャラクターが違うのはコリンズとモーリーンですね。コリンズはバリバリの 黒人ですので外見の問題ですが、モーリーンはもっと派手でちょっと理解に 苦しむ奇抜なキャラクターです。森川モーリーンはおとなしめというか地味で 情に厚い普通の人になっていました。ラ・ビ・ボエームでジーンズを降ろして しまうところや2幕の黒革の衣装などその奇抜さは残っていますが弱い。  1幕モーリーンのパフォーマンスの時の衣装はトロントではパフォーマンスに 合わせて「月夜」をあしらった派手なスカートだったのですが、ジーンズでは 普通過ぎた。  ロンドン公演ではコリンズがマーケットで冒頭に盗られたコートを見つけた時に 残った袖と突合わせるシーンがあったという話を聞きいていたために、今回  気をつけて見ていたら、その該当シーンでは「俺のコートだ」と言ってますが 突合わせるシーンはなく、そのコートは左腕が肩からちぎれていました。 冒頭でエンジェルと出会うシーンでは残っていたのは右腕の肘から下でしたので いまいちよくわからないです。  
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