オペラ座の怪人 赤阪ミュージカル劇場 13.JAN.1999 18:30〜    7列6番
The Phantom 沢木 順    Christine Daae 村田 恵理子 Roul 小林 克人 Carlotta 河合 和代 Monsieur Andre 林  和男 Monsieur Firmin 佐川 守正 Madame Giry 西島 美子   Ubaldo Piangi 半場 俊一郎 Meg Giry 石倉 康子   Monsieur Reyer 喜納 兼徳 Monsieur Lefevre 深見 正博 Buquet 佐藤 廣美 Emsamble 孔 大愚、向井 善彦、服部 正、大越 陽、須郷 裕介、 冨永 響、北澤 裕輔 三橋 葉子、鍋谷 明、宮崎 純子、伊藤 真知子、  栢沼 美和、小山田 整、酒井 悦子、高橋 恵、 鷹見 卓代、西村 沙矢香、饗場 絵美、種子島 美樹  99年のミュージカル初めは、やはりファントムに。  沢木ファントム、小林ラウル、村田クリスティーヌと数カ月前には考えても  なかった組み合わせでした。  小林ラウルはその役者を観るのも初めてだったのですが、ラウルにぴったりで、  外見からして日本人離れしている雰囲気があるところがまず気に入に入りました。  首をつられるところでは、あれほど苦しい表情をしているラウルは今まで観た  ことがなく、途中1分ほど目を閉じて動かなくなり昏睡状態に入ったように  なってしまうところもその前の苦しそうな表情から言って説得力のある演技で  した。肝心の歌がまだ慣れてないというか自分のものになっていないような  気がしたのと、その外見に反してところどころセリフが少年ぽくなってしまう  部分があったのが残念ですが、このまま続けていったら最高のラウルになるの  ではないかと妙に期待が高まってしまいます。  そしてやはり、沢木ファントムは凄い。恐いくらいである。アクションが鋭い  のもそうであるが、歌を歌っているというのではなく、心が問いかけている、  メッセージを送っているといったものが感じられるのは観ていて(聞いていて)  感動的である。これは表情がわかりにくい分、ファントムには重要な要素で、  アクションと声だけで表現される心のメッセージがあるからこそ、歌詞が  わからずとも世界でヒットしてしまう作品なのだと考えさせられた次第です。 それから横道に入ってしまうと、声が以外と若者声のところがあって驚いた。  そういうファントム声を聞いていて思い出したことであるが、四季版だと  ファントムは若い方がいいと思える節がある。それは、以前からも話題になって  いることであるが、クリスティーヌの父親が四季版だと29歳で死んでいること  になっている事である。(2幕の墓碑銘より)  海外だと大体49歳なのですが、四季版だと幼いクリスティーヌの思い出に  残る父親の面影というのは20代そこそこの若者ということになり、  「音楽の天使」に父親の面影を抱くとすれば若い方が自然でなのである。  また海外と四季との違いについて話が移ってしまいますが、あの十字架の前面  が人が入れるようにくり抜かれている墓ってどうしても違和感があります。  ファントムがくり抜いたんでしょうか。  話は変わって主役以外のキャストも好調でテンポもよかったと思います。  林アンドレ、石倉メグなどはちょうど絶頂期に入ってきたというか要所要所で  キチッと決めてくれて気持ちが良かった。  新年ともいえども何の変哲もない自分の周りですが、なんかこれを観て遅れ  ばせながら新年の意欲というか元気が沸いてきてきた気がします。  やはり、ファントムは心の糧であるなー。東宝のコピーみたいだけど。
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