アスペクツ・オブ・ラブ 〜恋は劇薬〜 JR東日本アートセンター 四季劇場 秋 1999.5.21 18:30〜  3F2列13番
 ローズ・ビベール   :保坂 知寿  アレックス・ディリンガム:石丸 幹二  ジョージ・ディリンガム:光枝 明彦  ジュリエッタ・トラバーニ:井料 瑠美  マルセル・リチャード :喜納 兼徳  ジェニー・ディリンガム :堀内 敬子  ヒューゴ       :海 将人   エリザベス       :横山 幸江  アンサンブル:  八巻 大、松下雅博、古島 肇、浜名正義、前川勝宏、大越 陽、秋月新也、  佐和由梨、古内美奈子、川北美穂子、水井博子、佐藤智恵、関谷理子、大島愛子  PRには必ず「ラブ・チェンジ・エブリシング」だけしか使われていませんが、  その他も実に名曲ぞろいです。ただ、それらの曲は難しい曲ぞろいでもあり、  一般人にはちょっと口ずさむというわけにはいかないですね。  しかし、当然のことながら出演者はどなたもきれいに歌いこなしており、ハーモニー  にしてもさすがでした。葬儀パーティーのシーンは動きも加わり心に残るシーンに  なっています。特に井料さんがすばらしいです。  ストーリーは、好き嫌いがはっきりするでしょう。私が思ったのは、十何年もの  時間軸を数時間で見せる大河ドラマ(?)にしては、忙し過ぎるように思いました。  盛り込みすぎとも言えて、説明不足とも言えます。  次から次へとテンポ良く展開していくのはいいですが登場人物の意志とは関係なく  場面が意図的に創作されている気がします。(それが狙い?)  冒頭とラストが同じ場面ということで、アレックスが思い出す(語る)物語として  見れば登場人物の意志がはっきり見えてないのも納得いきますが、奇しくも同じ形式  であるオペラ座の怪人とはやはり、思い出の中のストーリー展開も物語終了後の  印象度も弱く、よほど理解力を働かせて観ないと1回だけでは消化不良を起こして  しまうでしょう。  とはいえアルマニャック、ドンキー、人魚姫、夜会服など出てくるキーワードの  ちりばめ方は脚本としてはおもしろいと思います。おしゃれ感がただよっていて  いかにも恋の物語に仕上がっています。    終演後のバックステージツアーにも参加してきました。見学自体は上手からステージ  に上がって下手から降りるだけのもので、あとは客席でのスタッフのお話&質疑応答  です。しかし、舞台上にところ狭しと置かれている大道具、小道具が間近で見れたり、  普段見ることのない袖の様子が見れていい経験になりました。
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