オペラ座の怪人 赤阪ミュージカル劇場 27.MAY.1999 18:30〜    26列23番
The Phantom 今井 清隆 Christine Daae 森岡 純子 Roul 佐野 正幸 Carlotta 河合 和代 Monsieur Andre 林 和男   Monsieur Firmin 佐川 守正 Madame Giry 西島 美子   Ubaldo Piangi 石井 健三 Meg Giry 矢野 香苗子   Monsieur Reyer 井関 一 Monsieur Lefevre 青木 朗  Buquet 須郷 裕介 Emsamble  孔 大愚、千野 昌保、畠山 典之、服部 正、井上 隆司、        向井 善彦、谷 淳三        三橋 葉子、鍋谷 明、斉藤 昭子、饗場 絵美、平田 陽子、        伊藤 真知子、小牧 祥子、西上 菜穂子、野村 奈美子、        酒井 悦子、高橋 恵、種子島 美樹  観客の入りは半分にも満たないと思われましたが、今日のファントムは最高でした。  自分の気分が良かったのか、出演者の調子が良かったのかわかりませんが、1カ月前  よりも、いや、東京公演通しても私の見る限り最高でした。  (行く前は今日はレビューは書かないつもりでしたが書いてしまいます。)  今井ファントムが完成しました。(私の中で)もう、言うことありません。  今までは歌を重視するあまり、声を通す→口の形を変えない→表情が変わらない→  感情が見えない、といった感じで歌いながらのファントムの怒哀の表現が物足りない  と思っていたのですが、なんと、なんと、仮面をつけながらの表情がゾクゾク、  歌いながらの感情がピリピリ伝わってくるではありませんか。  途中でこれは今井さんではないのではないか? 別の俳優? といった感覚にも  襲われたりしました。  1幕で仮面を取られたあとクリスティーヌににじりよって見せたあの表情。  エンジェル像の上でのもの悲しい声。悲しみのあまりに表情(口の形)が崩れて  歌詞が「あ」とも「え」ともわからなくなってこそ悲しい怪人の心が観客に伝わる。  これぞ、私が日本のファントムに期待していたこと。四季の歌詞を聞き取りやすく  する発声法には反するかもしれないが、こういうシーンでは声なき歌というのも  いいはず。海外の歌詞のわからないファントム観ても感動するのに通じます。  ラストのラウルを交えての歌合戦も怒鳴る怒鳴る。しかし、メロディーは維持して  いるところに今井さん本来のうまさが光ります。  佐野ラウルがなかなか貫祿あるので余計に対等な感じがして緊迫感が高まったの  も良かった。森岡クリスティーヌと矢野メグのコンビも相変わらずお似合いである。  1カ月前に見たリハーサル見学会で練習していた谷ヘアドレッサーの本番を見る  ことができました。登場すると目が行ってしまいますね。こういこうの。  あと2カ月となりました東京公演、完成度が高くなってきたように思います。  次の公演地が予定されてないみたいなので、非常に残念です。特に今井ファントム。 <おまけ>  終演後に行われたイベント、ミニ・セミナーも参加してきました。。  何をやるのか不安だったのですが、結構まじめな講習会でなかなか楽しい時間を  過ごしました。参加者も将来目指すあるいは現在芝居をかじっている人もいたようで  メモ取ったり真剣に練習に取り組んでいたようでした。  (私は単なる興味半分、もの珍し好きなだけなんですが・・・)  客席に入場して着席するとしばらくして講師のみなさんが入場されました。  青木 朗さん(司会)、林 和男さん(開口訓練指導)、  佐野 正幸さん(歌指導)、西島 美子さん(ピアノ伴奏)、  鍋谷 明さん(振付指導)、平田 陽子さん、伊藤 真知子さん  畠山 典之さんでした。  練習曲は「マスカレード」で受付の時に譜面をいただきました。  ミニ・セミナー終了後には、「マスカレード」のサビの部分の歌と振りがマスター  できます。最後にフルオーケストラ&コーラス付きテープで合わせるので結構いい  雰囲気になります。  青木さんも最後に言っておられましたが、東京公演ではこういうイベントが  数少なかったのでなかなか貴重な体験だったと思います。   <おまけ2>  赤坂公演前楽のデータ&簡易レビューです。   30.JUL.1999 18:30〜    28列27番 The Phantom 今井 清隆 Christine Daae 村田 恵理子 Roul 佐野 正幸 Carlotta 益満 美江 Monsieur Andre 林 和男   Monsieur Firmin 青木 朗 Madame Giry 西島 美子   Ubaldo Piangi 半場 俊一郎 Meg Giry 石倉 康子    Monsieur Reyer 井関 一 Monsieur Lefevre 川地 啓友  Buquet 須郷 裕介 Emsamble  喜納 兼徳、千野 昌保、畠山 典之、服部 正、井上 隆司、        向井 善彦、谷 淳三        三橋 葉子、鍋谷 明、斉藤 昭子、福井 小百合、平野 万里、        石森 牧子、伊藤 真知子、小牧 祥子、野村 奈美子、        西上 菜穂子、高橋 恵、種子島 美樹    さすがは千秋楽の前の日。超満員だった。青木フィルマンは声は弱いものの  なかなかコメディチックで良かった。譜面とばしもばっちり。  石倉メグは調子悪そうだった。アスペクツオブラブでマルセルをやってる  喜納さんがこちらにカムバックしておりびっくりした。  特別カーテンコールはいつものレーザー光線攻撃、井関さんの挨拶で終わった。  次はいつ見れるんだろう。。。。日本のファントム。  さよなら赤坂ミュージカル劇場、ファントムの終わりとともに・・・。
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