フレンチミュージカル
壁抜け男 ・・・恋するモンマルトル
福岡シティ劇場
主催:劇団四季、RKB毎日放送、西日本新聞社
協賛:九州電力、NTT DoCoMo九州、福岡シティ銀行
後援:福岡市、福岡県
協力:JR九州、西日本鉄道、日本航空
料金:S-10,000 A-8,000 B-5,000 C-3,000
原作:マルセル・エイメ 音楽:ミシェル・ルグラン
台本:ディディエ・ヴァン・コーヴェレール 翻訳:荻野安奈
演出:アラン・サックス 演出助手:アニエス・ブーリー
音楽アドバイザー:パトリス・ペリエラス
装置:ギー・クロード・フランソワ 装置助手:シャルル・シュヴァクシナ
衣装:ガブリエル・デュ・リヴォー 照明:フィリップ・キエ
特殊効果:アブドゥル・アラフレッツ 振付:アンヌ・マリー・グロ
観劇日 1999年11月14日(日)14:00〜(初日) 1FD列28番
出演者
デュティユル・・・・・・・・・・・・・石丸幹二
イザベル・・・・・・・・・・・・・・・井料瑠美
部長・囚人・検事・・・・・・・・・・・光枝明彦
八百屋・娼婦・・・・・・・・・・・・・丹 靖子
C氏(公務員)・警官1・刑務所長・・・青山 明
デュブール医師・警官2・弁護士・・・・喜納兼徳
B氏(公務員)・看守1・ファシスト・・川原洋一郎
画家・・・・・・・・・・・・・・・・・渋谷智也
M嬢(公務員)・・・・・・・・・・・・佐和由梨
A夫人(公務員)・共産主義者・・・・・横山幸江
乞食・看守2・裁判長・・・・・・・・・千野昌保
新聞売り・・・・・・・・・・・・・・・有賀光一
フレンチミュージカルというだけあって、今まで観たフランスが舞台の
ミュージカルの中でも一番フランスの香りが感じられ、まさにフレンチ
という感じが強い。その最もたる原因はやはりミシェル・ルグランの音楽
にある。全編音楽で進められ、淡々と進みこれといったショウストップ
ナンバー的なものはないが、随所に心地よいメロディが見られ印象的。
淡々と聞こえるのは、バンドがやはり人数的に厳しいことがあるが、それを
補う(?)ためか俳優の歌(アカペラ)で進むところもあり、キャストが
ベテランぞろいなのも納得。それが演技面でもなかなか言い味を出していて
特に光枝さんや井料さんが登場すると舞台の雰囲気が変わります。渋谷さん
の画家もハマリ役。
ストーリー的には、原作の味がちょっと落ちてしまったような気がしました
が、コーヴェレール的といえばそうかも。
四季のベテランが出ているためか、顔が目立ってしまって一人2役3役する
のは見ていてちょっと頭の切り換えが要ります。光枝さんはどこでも目立
ってしまって一幕では事前にストーリーを知らない人は、部長が実は
イザベルの夫と勘違するような展開です。その他にも、公務員M夫人は実は
共産主義者だったとか。一部の人はひげや髪形等で別人に変装してますが、
そうでない人がほとんどなので事前にキャスト表でかけもちを知っておいた
方がすんなり舞台を追っていけるかも。ただし、同じキャスト表の書き方
でも娼婦・八百屋は2役ではなくて同一人物という意味なんですね。
カーテンコールの一人一曲はなくてもいいと思いますが初日サービス?
デュティユルとイザベルの着替えの時間にしては長過ぎるし、これも
フランス式のカーテンコールなのでしょうか?
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