劇団四季創立50周年記念公演
マンマ・ミーア!
電通四季劇場<海>
主催:劇団四季/電通  協賛:積水ハウス/第一製薬/TOYOTA 特別後援:日本テレビ/TBS/フジテレビ/テレビ朝日/テレビ東京 後援:ニッポン放送/TBSラジオ/文化放送/TOKYO FM/J−WAVE 協力:JR東日本 作詞・作曲:ベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルヴァース 台本:キャサリン・ジョンソン  プロダクションデザイン:マーク・トンプソン 照明デザイン:ハワード・ハリソン  振付:アンソニー・ヴァン・ラースト 演出:フィリダ・ロイド 日本スタッフ 企画・製作・日本語版歌詞・演出協力:浅利慶太 日本語版台本:湯川裕光         技術監督:滑川 武 音楽スーパーバイザー:鎮守めぐみ    振付スーパーバイザー:古澤 勇 料金:S11,000円 A9,000円 B6,000円 C3,000円    パンフレット 1300円(ペーパーバック付き1600円) 上演時間:約2時間30分(休憩を含む) 観劇日 2002年12月15日(日)13:00〜  2階7列21番(A席) 出演  ドナ・シェリダン :保坂知寿   ソフィ・シェリダン:樋口麻美  ターニャ     :森以鶴美   ロージィ     :青山弥生  サム・カーマイケル:芝 清道    ハリー・ブライト :八巻 大  ビル・オースティン:野中万寿夫  スカイ      :阿久津陽一郎  アリ       :森実友紀   リサ       :五十嵐可絵  エディ      :川口雄二   ペッパー     :望月龍平  男性アンサンブル:  平田郁夫、太田浩人、宇都宮直高、山添功、中村厚生、中村匠、丹下博喜  女性アンサンブル:  八田亜哉香、張小伊、平岡由香、ナラ、宮崎しょうこ、岡聡里、今井美範  キーボード・コンダクター:前嶋康明 ロンドンで観た時に、相当良かったのでいつかは日本でもやるだろうとは思って いたが、四季がやるとまでは想像していなかった。それは母親、父親の役の世代、 いわゆるおじさん、おばさんキャストの層が薄いかな〜と思っていたからである。 しかし、結構、若めの人を難なくキャスティングしてしまったみたいで、どうも イメージが・・・・というのがないわけではない。10年以上ロングランして いただけるといい感じになるかもしれないけど。歌、演技、ダンスはみんな実力 があるのですごいハイレベルな出来になっているので申しぶんない。八巻ハリー の歌が良く、特に「Thank you for Music」は涙ものである。若手では樋口ソフィ が期待通り完璧です。 私の個人的なイメージでいうとドナはもう少し年配でロージィは太めの・・・と いうことで早水ドナ、平野ロージィを早く観てみたいと思う。父親達も、薄髪系 や中年太り系が欲しい。 日本版というと訳詞の問題というのがあり、今回は今まで訳されたことのない ABBAのヒット曲ということでさらに注目度が高いと思うが、これが結構いい 線いっている。翻訳もので多いのは、なんでもかんでも日本語に直そうとして 逆にへんになったり古過ぎてしまうなんてことがあったが、ちゃんと英語部分が 残っていてものすごく良い、というかこちらの方が懐かしさが大きく感じられる。 「Money,Money,Money」などは、エビータの時は「カネ、カネ、カネ、・・・」 なんて言っていたフレーズと同じなので、ちょっと不安があったのだがそのまま 「Money,Money,Money」だったので超goodである。 新しい劇場も2Fが上部にかぶさる1F後方はどうだかわからないが、3F席が 無いぶん2F席は超観易い最高の劇場である。ただ、ロビーはちょっと狭いかも。 客席側面がロビーという構造なのでしょうがないのかなー。 観客の反応も上々である。実に楽しそう。1幕劇中の「Dancing Queen」で既に 手拍子が起こり、カーテンコールではもちろん総立ち。今のうちは手拍子や体を ゆするぐらいであったが、そのうちにアンサンブルがやっている振りで一緒に 踊ったりする人も出てくるであろう。 しかし、ただワイワイ騒いで終わりというわけではなく、ちゃんとドラマ部分で 感動し涙する部分も含まれている。「結婚」というイベントは万国共通の感動を 呼ぶテーマであり、やはり当人の目から、親の目から、友人の目からとさまざま な立場に自分を置いて見ることが容易なのが充分日本人にも通じているようだ。 是非、子側の目で観ている若い人は、20年後に親側の目で、もう一度観て欲しい ものである。そこまで、ロングランするといいなぁ。
top