ミー&マイガール
帝国劇場
        作詞・脚本:L・アーサー・ローズ&ダグラス・ファーバー         作曲:ノエル・ゲイ    改訂:スティーブン・フライ 翻訳:丹野 郁弓   訳詞:高橋 亜子   衣装:小峰 リリー  振付:玉野 和紀 指揮:塩田 明弘    演出:山田 和也    製作:古川 清、吉田 訓和     ビ ル:唐沢寿明     サリー:木村佳乃     ジャッキー:涼風真世    ジョン卿:村井国夫 マリア公爵夫人:初風 諄     ジェラルド:本間憲一 パーチェスター:武岡淳一 バターズビー卿:山賀教弘 バターズビー卿夫人:白木美貴子   ジャスパー卿:花房徹    チャールズ:丸山博一  ミセス・ブラウン:有希九美 アンサンブル  阿部 裕、青柳勝大郎、阿波連朋子、家塚敦子、石山 毅、一倉千夏、伊藤有希、  宇田ひろこ、江部珠代、大須賀ひでき、奥山桃子、柏木ナオミ、河合篤子、川原信弘、  KENTARO、小林 仁、須田英幸、祖父江進、高橋真記子、ちあきしん、中野祥子、  西村直人、登坂良樹、林 希、日比野啓一、古郡やすこ、松澤重雄、松本光子、村上幸央、  諸戸菜生美、安田栄徳、吉川 哲          公演期間:2003年3月2日(日)〜2003年3月30日(日)           料金:S席12,500円 A席8,000円 B席4,000円(税込)    観劇日:2003年3月12日 13:00〜 2FI列20番(B席)   日本では宝塚のレパートリーでやっていたらしいが、ミュージカル界の枠を越えた一般ウケ するキャスティングで東宝に持ってきた作品。去年の大河ドラマの主役を据えたのはかなり 宣伝効果が高いだろう。 唐沢ビル。かなり芸達者である。というかコメディ舞台によく合っている。声の調子を変え たりしてうまく笑いを誘っていた。セリフなども結構作っているような感じで、元が海外の ミュージカルだからオリジナル通りに観たいという気持ちもあってちょっとひっかかるが、 まぁ、許せる範囲である。 誰が考えたのか小技的なお笑い演出もあり、かなりミュージカルコメディとしてはよく できた作品に仕上がっている。仕掛けネタを完璧に観客に運んでいるこれも唐沢ビルの キャスティングならではでしょう。ミュージカルではお馴染みの他の出演者もこの作品では コメディアンを結構楽しんでいるようである。 ストーリーはまさに逆マイ・フェア・レディ調。ヒギンズ教授をやったこともある 村井ジョン卿がそのネタを言うシーンもあってかなりその意識が高まる。しかし、展開が 簡単過ぎて、というか一般の日本人には馴染みのないような欧米貴族(?)の話なので、 ストーリーは傍観気味。話の筋に引き込まれて感動というにはほど遠いかも。しかし、 欧米貴族ものには綺麗な衣装を着て生活していたり、パーティーに行くなどの定番の シーンでも夢心をくすぐられるようでなんか好きなのである。 ギャグ(?)は面白いし、曲自体は良い曲ばかりで作品としては気に入った。代表曲である 「ランベス・ウォーク」など結構ふいに口ずさんでしまうほど単調で覚え易く、気分が 明るくなるお祭りソングである。
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