演出:浅利慶太 原案:阪田寛夫 台本:劇団四季文芸部
作曲:いずみたく 編曲:佐橋俊彦 音楽進行:鎮守めぐみ
振付:山田 卓 照明:赤崎浩二 装置:松生紘子 衣裳:大石若草子
紙芝居屋:岡崎克哉 桃次郎 :飯村和也
桃三郎 :藤原大輔 お爺さん:伴藤 武 お婆さん :はにべあゆみ
犬 :山崎義也 サル :百々義則 キジ :高久 舞
スモモ :紗乃めぐみ アンズ :荒井香織 さくらんぼ:大田未稀
男性アンサンブル:小出敏英、那俄性 哲、金田暢彦、佐藤晃仁
女性アンサンブル:秋本真結実、斉藤瑠理、章 雅敬、上原のり、久下紘子
観劇日:2004年7月17日 16:00〜 2F R10列13番
劇団四季のファミリーミュージカル。かなり前から何回かやっているが見るのは初めて
である。なんでも日本のナンバーワン昔話「桃太郎」の関連話ということで期待度は大。
会場のNHKホールも初めて。2階席であったがそんなに高くなく、1階の延長みたいで
かなり見易い感じである。客層はファミリーミュージカルということで小さな子供が多く
その親も含めた家族連れが目立つ。
さて、幕が開くと紙芝居屋さんが出て来て客席に向けて語り出す。いつもの劇団四季の
ファミリーミュージカルな展開でここで観客(主に子供)を舞台に引き寄せるという王道
確実な導入部である。
あとは、桃太郎の話をネタにして、桃太郎とは違ったストーリーが展開していく。鬼が
実はイイ者だったという昔話を根底から覆す筋は強引だと大人としては感じるが、
「みんな仲良くしましょうね〜」といういかにもな幼稚園教育みたいなメッセージを打ち
出しているわけだから子供向けミュージカルとしてはこれでいいのだろう。桃太郎は強盗
殺人(鬼?)犯として超悪者として終始扱われているままであるが・・・・。
キャストは今までやっていた人たちからは一新されている。ほとんど聞いたことない俳優
さんばかり。ファミリーミュージカルだともう新人の登竜門的な感じになってるのかも。
それでも今回の新人と思えるキャストはレベルは高い。セリフ、歌、コーラス、ダンス。
さすがに劇団四季である。ベテランというか他公演でも名前を良く見る人はイヌ、サル、
キジぐらいだろうか。キジの高久舞は注目。なんていったって「コンタクト」やってたん
だもんなー。今回はセリフも歌もたくさんあるけどかなり頑張っていて、ダンスだけでは
なくもっと役の幅が広がりそうである。
ダンスシーンでいえばイヌ、サル、キジが紹介する鬼の正体のシーンが良い。鬼の群舞
ダンスはまさにキャッツの動きそのもの。ファミリーミュージカルにはもったいない
レベルである。さすがにキャッツで鍛えた四季である。
四季のオリジナルといえば三木たかし作曲であるが、この作品はいずみたく。多分、私が
生まれて初めて見たミュージカルは小学校か中学校の時に学校公演で見たフォーリーズの
「俺たちは天使じゃない」(作曲いずみたく)だったような気がする。曲はまったく
覚えてないが、大学卒業後、ミュージカルにハマってからテレビで見た同じフォーリーズ
の「歌麿」は結構いいメロディが多くで今でも覚えている。
今回の公演はNHKが主催で秋(11月23日)にテレビ放送されるそうである。
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