少年隊ミュージカル・PLAYZONE vol.19
WEST SIDE STORY
青山劇場

   演出・振付:ジョーイ・マクニーリー     振付補:ローリー・ワーナー
   訳・訳詩:勝田安彦     通訳:由谷美佳     音楽監督:島 健
   プロデューサー:松野博文/大和 剛     製作総指揮:ジャニー喜多川 他

   主催:フジテレビジョン/ヤングコミュニケーション
   特別協賛:(株)サマンサタバサジャパンリミテッド
   企画:フジテレビジョン/ジャニーズ事務所   制作:フジテレビジョン


   トニー:東山 紀之    ベルナルド:植草 克秀     リフ:錦織 一清

     マリア    :島田 歌穂    アニタ     :香寿 たつき 
     アクション  :赤坂 晃     チノ      :佐藤 アツヒロ
     A−ラブ   :生田 斗真    ベイビー・ジョン:東新 良和 
     ドク     :斎藤 晴彦     グラッド・バンド:迫 英雄
     クラプキ巡査 :長江英和     シュランク警部補:渡辺 哲 
     エニバディーズ:谷 絵利香    ロザリア    :宮 菜穂子

  ジェット団:
    佐々木重直、青山航士、佐々木誠、薗部祐之、後藤健流、安江友和、澤地孝博
  シャーク団:
    中村元紀、島田祐樹、横山敬、長内正樹、前恵治、マイケル、蝦名孝一
  アンサンブル:
    下道純一、鈴木智美、奥山寛、徳永由貴、瑠菜まり、松本菜穂、水木加陽子、
    紀元由有、吉原彩香、柳田陽子、汐夏ゆりさ、山本沙奈子、水野江莉花、
    シルビア・グラブ 

        公演期間:2004年7月2日(金)〜8月5日(木) 
        料金:SS席\15000,S席\13000,A席\10000,立見席\9000

   観劇日:2004年7月23日 18:30〜 2FA列43番(A席)

 今年というか近年まれに見る「高い」チケットである。来日公演でもないのにSS席が15000円、
 最低価格、それも立見(帝劇みたいに立見といっても実際は座れるのではなくほんとに
 立って見る)で9000円というのはすごい。それほどコストかかってるのか?
 四季、宝塚といろいろな集団がやっている唯一(?)の作品であるため、これも見てみた。
 というかもう19年もやっているという有名な少年隊のプレゾンとやらを一度くらい観て
 みたかったのもある。
 プレゾンでは初の海外ものだそうで、製作発表時点から話題になってはいたが、その時から
 配役がイメージ違うなー、と感じた。リフとベルナルドは逆の方がいいかな。マリアとアニタ
 は実年齢逆だし。あと数年前、NHKの「ときめき夢サウンド」という番組で東山紀之が
 「cool」を歌っているのを聞き、結構サマになっていると思ったので東山リフもいけるかなと
 思ったのだが。来年のプレゾンもこの作品やって役だけチェンジしてみても面白いのだが。
 再来年もやればひと周り。

 実際劇場まで行ってみてさすがに驚いたのは、99パーセントが女性客である。ある程度は
 予想していたが、ここまですごいとは思わなかった。宝塚でもここまですごくはない。
 そのため幕間のトイレも驚くほど凄い列になっている。2Fの男性トイレも女性用に変えて
 あり、男性トイレはB1のみになっていてもである。
 それで劇が始まるとジャニーズ系ファンの予想に反しておとなしいというのも、またまた
 驚きである。名前コールどころか歓声もなし。とてもマナーがいい。少年隊だからファンも
 年齢層が高いからかなー。
 
 その注目の3人は何故かガラガラ声。もう燃え尽きてしまったのかな。錦織リフ特に。
 植草ベルナルドも。セリフもなんか聞き取りにくいし滑舌が悪いのかなー。それとも四季の
 セリフ回しが頭に残ってるからか。宝塚版もそれほど滑舌悪くなかったけど。
 シュランク警部補もひどいなー。雰囲気はあるけど、怒鳴ってるだけでセリフとても聞き取り
 にくい。
 島田マリアは若い。うまい役作りでちゃんと18歳くらいには見えるように声とかはしゃぎ
 とか良く作っていてびっくりした。香寿アニタもその姉御にちゃんとみえる役づくりで、
 この二人はさすがにミュージカル慣れしてるのかバッチリの出来であった。
 赤坂アクション、やたら声低い。これも役づくりなのか歌がその低さなんだかわからないけど、
 「Big」とかでミュージカル主演しているにしてはいまいちかなー。

 ダンスはさすがジャニーズ。若手はバッチリOK。この作品のウリの群舞はやはりこれくらい
 統率とれた団体がやると見応えある。しかし、当の少年隊がねー。さすがに年齢というものが
 あるのか。体育館のリフ&ベルナルドのダンス対決(?)の名シーンもスゴイとはいえ
 なかったなー。アッサリ流されてしまった感じ。

 演出・振付のジョーイ・マクニーリーはブロードウェイの「THE BOY FROM OZ」の振付を見た
 時に心配していたが、今回もあまり特徴が見れないままであった。これが往年の名作なので
 基本をそのままにしていて四季版とかとほとんど変わりないように思えた。振りも印象に残る
 部分は健在。ミラノスカラ座バージョンってどうだったんだろう。これがそれを元にしている
 ならほとんど変わってないね。

 終わった後はミュージカルではあまり見られない曲なしのカーテンコール。歌どころかダンス
 もなく、礼だけ。オケも楽器置いてひまそうだった。観客もやはり「キャー」とか「ヒガシー」
 も無しでただ黙って拍手するだけであっさりと終わってしまった。
 そう、オケが録音ではなく生オケなのには驚いた。これで料金が高くなっているのか?

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