作詞:ティム・ライス 作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
オリジナル演出:ハロルド・プリンス 製作・演出:浅利慶太
日本語訳詞:浅利慶太/岩谷時子(「スーツケースを抱いて」)
振付:加藤敬二 照明:沢田祐二 美術:土屋茂昭
衣裳:劇団四季衣裳部 エビータ・コスチューム:森 英恵
エビータ :井上 智恵 チェ :芝 清道
ペロン :下村 尊則 マガルディ:渋谷 智也
ミストレス:久居 史子
男性アンサンブル:菊池 正、青山祐士、山口嘉三(劇団昴)、阿川建一郎、
香川大輔、前田貞一郎、村澤智弘、岡崎克哉、笠嶋俊秀、那俄性哲、谷本充弘、
山田大介、遠藤敏彦、澤村明仁、小川善太郎、横山清崇、白倉一成
女性アンサンブル:石塚智子、佐藤夏木、丸山れい、藤田晶子、荒木美保、
岡本和子、クリスティン・ゼンダー、大徳朋子、望月秀美、柴田桃子、
団こと葉、秋本真結実、首藤萌美、大石眞由、有永美奈子、吉川サナエ
公演期間:2005年1月27日(木)〜2005年3月13日(日)
一般通常料金=S10,500円 A8,400円 B5,250円 C3,150円 バルコニー4,200円
観劇日: 2005年2月9日(水)13:30〜 2階8列31番(C席)
マドンナ主演の映画が公開された年に観て以来約10年ぶりの観劇になる。今回は新演出
とのこと。劇場も前回の日生劇場から四季劇場になった。
確かに装置も変わったし、演出も変わっている。総じて良くなったと思える。「集大成」
という宣伝文句も使われていたが言うだけのことはある。上質な舞台、さすが四季だ。
3F席で上部が遮られてしまう2F後方席で観劇したが、ちゃんとうまく配慮されていた。
というか秋劇場バージョンと言った方がいいほど劇場にマッチした演出がなされている。
2幕のバルコニーシーンや「空を行く」などエビータが上部に位置して2F後方では見え
ないかもと予想されていたシーンもちゃんと見えるように装置が採寸されて配置されたの
だと思う。セリが前よりで中央に配置された回転盆も有効に使っている。前回は碁盤型の
床照明だったが今回は丸型の床照明になっており、意識が集中して見れる。碁盤型より
奥行き感が失われるはずだが、オケピをつぶして舞台全体を前に張り出すことで構造的な
奥行きを作っている。人物の出入りが袖からではなく奥中央から登場するパターンが多い
のもその感じを高めている。床の丸照明がレインボーツアーの際に各国の国旗のイメージ
色に変わるのもいい感じである。
思い返してみると2F席だから逆に奥行きの広さ、床照明、動きが十二分に堪能できて
良かった。
ダンスも広い舞台をうまく使っている。田舎のシーンでマガルディが困っているあたりで
一組のカップルがダンゴを後ろで踊っているのがいい。
曲はやはり名曲揃い。少しアレンジも変わったみたいだが、さすがにALW最高傑作の
音楽群である。ラストが仮面軍団が出てきた前回に比べ、メドレーで回想させるような
アッサリした演出になったみたいだが、これが活きるのは名曲揃いだからだろう。
昨年のちょうど今頃、ブエノスアイレスのレコレッタ墓地に行ってきた。エバ・ペロンの
墓地があるところである。やはり、ゆかりの地を訪れると作品としての見方も変わるよう
に思う。
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