音楽:つんく♂ 脚本:砂本 量 演出:吉川 徹
振付:青木美保 劇版音楽:玉麻尚一
主催・製作:小学館プロダクション、テレビ東京、テレビ東京ミュージック、
アップフロントエージェンシー
キャラ:加護 亜依 メル:辻 希美
桜木伊音:半田 健人 小山田カレン:アヤカ(ココナッツ娘。)
音楽ミュージアム館長 佐々木ダミアーニ:大島宇三郎
番犬マキアート(着ぐるみ):山内 三虎
小沼葉子、志村愛、市川紗也子、結樺レイナ、久郷珠代、
松上順也、進藤浩志、加藤照男、芦原由幸、谷口浩久、新井兼二、村上良一
公演期間:(横浜公演)2005年3月18日(金)〜27日(日)
観劇日: 2005年3月18日(金)18:30〜 1階S列5番
ここ最近の日本のミュージカルシーンを語る上で抜きにはできないものとして、ハロー
プロジェクト系のミュージカルがある。所属アイドルの多さからかなりの頻度で作品が
生み出され上演され、公演中のコンサート並のグッズ販売や後日の舞台映像のDVD化
などで経済効果としてはかなりのものになっていると想像できる。
というわけで、モーニング娘。を脱退し、W(ダブル・ユー)というユニットになった
二人が初主演という本作がこの系統の作品の観劇デビューとなった。
劇場は横浜BLITZといういわゆるライブハウスなんだよね。まぁRENTも同系統
の赤坂BLITZでやったことあるけど。いわゆるミュージカルの場合パイプイス劇場
となるわけだ。
開場前の会場前は初日ということもあってか長蛇の列でグッズ売場も外に作られ、みんな
結構買っていた。二人のファン層的なのか小さい子供連れの家族もいて、姉妹と見られる
2人の子供がすでに母の手作りと思われるキャラ&メルのコスプレをしてたりもする。
ちょっと違った世界に来ちゃったなー。
会場に入り席に付く。最後列の端の方。普通なら最後列では残念という感じがするが、
今日は何故か安心する。。。。前方客席から熱狂的な雰囲気が漂ってくるせい?
ところで私はモー娘。時代からこの二人がどちらがどちらか判別できなかったくらいの
程度だったが、やっと今日生で観て判別できるようになった。進歩、進歩。
作品は即席感(手抜き?)がしたが二人が楽しんでやっているようで、面白かった。
加護ちゃんはセリフかみまくり、4回もあった。カーテンコールで自分でネタにもしてた
ほど。辻ちゃんはセリフ完璧で体力系も担当、見事(?)な殺陣も見せていた。側転した
だけで会場から「おーっ」と声が漏れるのが微笑ましい。アドリブで「初日は緊張する
なぁ。」などで笑いも取っていた。
公演はそんなWと会場のほのぼのとした一体感に包まれ進行していく。会場のみんなと
暗号文の解読しよう!と大きなパネルが降りてきたりする。犬が死んで、会場に呼びかけ
て生き返らせるピーターパンのパクリとも言えるシーンもあった。その犬がやはりピー
ターパンに出てくる犬にそっくりな着ぐるみ。そんな中で地下(?)に閉じ込められた
ピンチのシーンで大型テレビでビデオ映す演出は考えもの。生の姿を見に来てるんだから
ねぇ。着替えの時間なのか?
歌はWのみで他の人は全く歌わず。いくらW主演と言ってもこれはまずいでしょう。それ
も1フレーズ歌う程度で歌詞も劇の内容とあまり関係ない感じだった。相手役の半田健人
もイケメン目当てキャスティングで歌の人ではないにしても、ストーリー的にはアヤカを
思ってとか、アヤカとデュエットとか朗々とした歌が欲しい。活躍もあまりないので
仮面ライダーに変身するくらいやっても良かったかも。アンサンブルがショッカーみたい
だし。
そのアンサンブル、歌を必要としてないためか、ダンスの質はいい。振付もいい感じ。
男のアンサンブルは、アクロバット系でカーテンコールでもものすごいアクロバットを
見せた。これが見せ場だったのか?と思わせるほど。そのカーテンコールは普通この系統
だとコンサート状態になると思いきや数曲歌ってあっけなく終了。
総合的にはキャラ設定や話の進行もいいし、ストーリーもわかりやすいが、歌の面から
やはりミュージカル的ではない。ネタはまさに日曜朝からのヒーローものなので、
セーラームーンや仮面ライダー同様、特撮ドラマ化すればいいと思う。
親子席という席種が設定されており、客席にたくさんの子供を予測しているのかもしれ
ないが今日は初日、夜ということで男ばっかだった。。。。
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