作・演出:石塚 克彦 演出助手:天城 美枝
脚本:石塚 克彦/綾瀬俊郎
音楽:寺本 健雄 振付:小澤 薫世/劇団ダンススタッフ
チーフプロデューサー:ひらつか順子 プロデューサー:内野 雅子
制作:大内 義信/劇団制作部
観劇日: 2005年5月17日(火)18:30〜 1階I列45番
この前初めて劇団ふるさときゃらばんのミュージカルを観たばかりであるが、またまた観る機会
を得た。いろいろレパートリーはあるみたいで各々の社会派なテーマも興味深い。
今回の作品はエネルギー問題ということでメッセージ性は高いもののミュージカルの出来として
は前回の「みちぶしん」に結構似たパターンで、もう少し変化が欲しいところ。冒頭が石器時代
の原始人であるとかのストーリーもそうだが、振付というかステージングまで同じ感じがする。
話のつなぎにピエロが出てくるのも一緒だ。その割に前みたいに幕がハッキリわかれてないので
「米作り〜赤城山〜ジョン・ヘンリー」のくだりなどダラダラと続く。
その中でジョン・ヘンリーはいい感じだった。バンドのメンバーの1人が歌い出すし、鮮やかな
トロンボーンさばきを聞かせてくれる。他のバンドメンバーも歌う。合計3人のバンドが以外と
主役級なのか?ステージの役者陣がコーラス隊のようにさえ感じてしまう。バンドメンバーが
歌ってしまうとは、人材不足なのか人材豊富なのか。
2幕の風車で町おこしはそれぞれ役もあってミュージカルらしくていい感じである。やはり、
ちゃんと役があって主人公がいてドラマがあるのは良い。これを全体に延ばして冒頭からこの
話でやればいいと思う。1幕のショートストーリー(歴史劇)を入れたければ、この町おこし
ストーリーの間に登場人物が語る昔話や子供に語って聞かせる話にして挟めば良い。
役者は声がかすれてる人もいるし残念である。振付はワンパターンなのも気になる。曲もさし
さわりない内容。どちらかというと前回観た「みちぶしん」の方が好きだ。
キャストが明らかでない(未公表)なのはまたもや残念。前回も思ったがそういう状態でロビー
の見送りはしないで欲しい。
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