FAME
東京芸術劇場中ホール
   Conceived and developed by DEVID DE SILVA   Book by JOSE FERNANDEZ
       Lyrics by JACQUES LEVY    Music by STEVE MARGOSHES
     Title Song “FAME”written by Dean Pitchford and Michael Gore
   
   演出:川崎悦子    翻訳・訳詞:高橋知伽江    音楽監督:清水恵介
   振付:川崎悦子、八子真寿美、港ゆりか、TETSUHARU
   美術:齋藤浩樹   照明:源河新一  衣裳:四方修平  ヘアメイク:田中エミ
   主催・企画:フジテレビジョン  制作:フジテレビジョン、Planning Office GS
   制作協力:ジャニーズ事務所

  ニック・ピアザ   :秋山 純  ホセ(ジョー)・ヴェガス    :米花 剛史
  タイロン・ジャクソン:屋良 朝幸 シュロモ・メッツェンバウム   :町田 慎吾
  カルメン・ディアス :浅井江理名 セリーナ・カッツ :本田有花(美少女クラブ31)
  ミスター・メイヤーズ:赤坂 泰彦 エスター・シャーマン      :杜 けあき
  グレタ・ベル    :岡 千絵  ミスター・シャインコフ     :青山 明
  メイベル・ワシントン:林 久美子 グッドマン(グッディ)・キング :松原 剛志
  アイリス・ケリー  :岩崎亜希子 グレース・ラム(ラムチョップス):牛尾 佳子

  相川忍、浅野実奈子、伊藤有希、鈴木奈苗、松本なお、長内正樹、盛合大介、安江友和

    公演期間:2005年11月19日(土)〜11月27日(日)
    公演料金:S席 9,500円/A席 8,500円 (税込) 

    観劇日:2005年11月24日(木)18:30〜 1階V列28番(S席)

同じ年に同じ演目が別の団体によって上演されるのも珍しい。しかも同じ劇場だ。ジャニーズの
ミュージカル専門グループ(?)ミュージカルアカデミー「MA」を中心にしたプロダクション
ということで質としてはいい感じに思えた。
冒頭の「MA」の電光版が裏返って「FAME」の「AM」になるのがおもしろい。他のセット
も平坦をうまく使っている。音響もいいのでスイセイ・ミュージカルのに比べて格段の差がある。

その「MA」であるが、メンバーを無理矢理役に当てはめた感じがするが、まぁいい感じである。
特に町田シュロモはいい感じで、劇中では押さえた役づくりになっておりキャラぴったり。その
代わりカーテンコールではガンガン踊っているが、まぁ、許せる。屋良タイロンも背が低くて
イメージは全く違うが新しいタイロン像を造り出して魅力的なものにしていた。4人がちゃんと
踊れるというのはさすが、さすがジャニーズである。メインキャストなのにアクロバット技も
多く贅沢である。こういうのは歓迎である。

他の役では本田セリーナが美少女クラブ31ということで注目されていたが、しっかり踊って
いていい。赤坂メイヤーズも声がいいので目立つ。岡グレタもちゃんとダンス教師っぽい感じで
ロンドンでみた時のキャラクターと同じ印象を受けた。青山シャインコフは音楽教師っぽい
イメージそのもの。というかいつの間にか四季を辞めていたみたいでビックリ。オペラ座の怪人
のは怪人役でもクリスティーヌの音楽の先生というイメージ先行だっただけにこの役は確かに
ハマり役だと思う。アンサンブルの相川忍もいつの間にか四季辞めてたみたいですねー。その他
のわき役も豪華でちゃんと踊れている、歌えている、ミュージカル向けキャスティングで何も
言う事がない。振付けもいいのでダンスシーンもオススメ。

衣装もなかなか目を引く。主役級が映える衣装でうまくバランスが考えられていると思う。ただ、
2幕のセリーナのモロ日本の女子高生の衣装というのは残念である。確かに、高校が舞台の話で
みんな高校生なんだけどさ。。。他はいいのにここだけもったいない。
 
カーテンコールはカルメンも歌わず「MA」のショーと化している。これはこれで別ものと考え
ると見応えがあるショーだ。いずれ紅白なんかに出場する機会があったら、こんな感じのショー
が見れたらいいなと思う。

ひとつだけ、歌詞(訳詞)はスイセイ版の方が良かったかなと思う。スイセイで「昇る朝日〜」
だった歌詞も完全に違っていて、こっちはちょっと難しくなっていたので考えすぎたのかも。
全体的には結構いい感じだったので、是非再演をして、体力が続く限り持ちネタとして長く続け
て欲しい。

top