アコム Presents TOXIC Audio Japan Tour 2006
TOXIC Audio
横浜BLITZ
    主催:TBS、博報堂DYメディアパートナーズ、キョードープロモーション
    特別協賛:アコム株式会社
    後援:WOWOW、TBSラジオ、InterFM、FMヨコハマ

    出演: Rene Ruiz(レネ): バリトン・キング
        Paul Sperrazza(ポール): Eフラット男
        Jeremy James (ジェレミー): ラップ・マスター
        Michelle Mailhot-Valines(ミッシェル): スキャット・ディーバ
        Shalisa James(シャリーサ): リリック・キャット

       公演期間(東京公演)2006年1月27日(金)〜2月5日(日) 

            公演料金:全席指定 6,000円(税込)

  観劇日:2006年1月27日(金)[初日]19:30〜 1階Q列32番

「世界初のヒューマン・ボイス・パフォーマンス」と言っているのでミュージカルというわけでは
ないだろうが、近年のジャンルの幅広さから言うとミュージカルになってしまうのだろうか。
実際、今回の日本ツアーで使用しているPRネタに、The Village Voice紙のコメント「They mount
 musical Miracles!(ミュージカルの最高峰!)」や2004年度 全米ドラマ・ディスクアワードの
 「オフブロードウェイ・シアターミュージカル部門受賞」といううたい文句を使用している。

舞台は唇を模した大きな半円形の山(?)があるだけで出演者はそこに登って歌う事もある。
その上には大きなスクリーン。ここに字幕というか解説(?)が投影される。冒頭はこのスクリーン
にアコムのCM。映画館の上映前のようだが、まぁ、スポンサーだからいいでしょう。その後、携帯
OFFとかも字幕が出て、本編。スクリーンにこのグループの解説が字幕で出るがやたら字が小さく
て読みにくい。スクリーンがこれだけ大きいのに。。。なんとかして欲しい。
で、出演者登場。頭がマイクのかぶり物をしている姿だが、実はこれはニセモノ軍団のようだ。
だって女性の体型が全然違う。危うくだまされるところだった。ゴレンジャーのようなマイク星人
(?)が去ったところで、本物のTOXIC Audioが素顔で登場。ウリ文句の通り楽器を使わず見事な
ハーモニー。しかし一曲歌っては暗転、しばらくしてまた出てきて歌いだす、という感じでつなぎが
悪い。しかも、オリジナル曲(というかまずは自分たちの特徴をアピールする時間)ばかりで、知ら
ない曲が続くとちょっと飽きてしまう。中盤に入って「枯れ葉」の曲あたりから有名な曲が登場。
その後は結構、知ってる曲ばかりで楽しめた。中にはモロ日本を意識した曲(ルパン三世とかドラ
えもん、太陽にほえろ!、ウルトラマンなどなど)もあり、一番ウケが良かったし笑えた。しかし、
せっかくオフ・ブロードウェイのショーを見ているのにこんなに日本向けアレンジしていいのかなぁ。
吉本喜劇とかのコントのようでもあった。
こんな感じで幕間なしで一時間半歌い続け終了。アンコールもなしで字幕に「ロビーで会いましょう」
と出ただけだった。ロビーに出演者が居て見送りか?と思ったがロビーにいたのは冒頭のニセモノ
マイク星人だった。うーん、なんか盛り上がりに欠ける。。。。

2回ほど舞台にソファが出てきて、歌いながらコメディ劇っぽい場面もあり2回とも会場の客を
つかまえて舞台に連れて行き参加させている。他にも客席に降りてきて歌うとか、スキャットの合い
の手を客に求めるなど一応会場との一体化を狙っているのかもしれないが、そこは日本の客だし、
初日だしあまり反応がなく寂しい。というか、会場が大き過ぎる感じ。もともとオフブロードウェイ
でやってたくらいならこの10分1の大きさぐらいがいい感じ。音響も妙にアンプやスピーカー音化
し過ぎていて音も割れるほどデカすぎ。最後の最後にマイクを使わずにフェードアウトして歌ったが、
その生のハーモニーが一番良かったように思う。

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