作詞・作曲:スティーブン・ソンドハイム 台本:ジェイムズ・ラパイン
翻訳:橋本邦彦 美術:礒沼陽子 照明:中川隆一 衣裳:朝月真次郎
ヘアメイク:憑 啓孝 歌唱指導:楊 淑美/山口正義 演出・振付:宮本亜門
主催:新国立劇場 協賛:キリンビール株式会社
魔女:諏訪マリー パン屋:小堺一機 パン屋の妻:高畑淳子
ジャックの母:天地総子 ジャック:矢崎 広 赤ずきんちゃん:宮本せいら
シンデレラ:シルビア・グラブ シンデレラの王子/狼:藤本隆宏
ラプンツェル:早川久美子 ラプンツェルの王子:広田勇二
シンデレラの母/巨人/おばあちゃん:荒井洸子 ナレーター/謎の男:鈴木慎平
執事:大森博史 シンデレラの継母:藤田淑子 シンデレラの父:二瓶鮫一
フロリンダ:花山佳子 ルシンダ:鈴木純子
白雪姫/牛:山田麻由 眠れる森の美女/ミルキーホワイト:飯野めぐみ
公演期間:2006年5/19(金)〜6/6(火)
公演料金:席種 S席6,300円 A席4,200円 B席3,150円(税込)
観劇日:2006年6月4日(日)13:00開演 2階1列7番
ストーリーや構成に関する感想はブロードウェイ版とほぼ同じなので割愛。登場人物が
多いのでやはりキャストの感想から。
パン屋夫妻は子供ができないという設定、父親との対面、王子と不倫(?)してしまう
様子からも、もう少し若い方がいい。ブロードウェイがそうだったように30代ぐらい
でいいのではないか。
魔女もヴァネッサ・ウィリアムスがやってた役をやるにはちょっときついだろう。最初
は特殊メイクの老婆が途中で変身して若く美しく変身するわけであるから、やはり若い
方が良い。歌はうまかったのだが。
いちばんミュージカルらしく歌いこなしていたシルビア・グラブのシンデレラ。しかし、
なんでメガネ?
早川ラプンツェルもラララ〜だけな感じだったが、いい感じである。
その他のお姫さま要員、白雪姫や眠れる森の美女などの若い女優陣が1幕では顔も姿も
見えない「牛」とはもったいない。出番が少ないのはわかるが。
宮本せいらの赤ずきんちゃん、背格好も含め少女っぽくていい。腕を思いっきり振って
スキップする様子がいいー。ギャル語も全開で小悪魔的な感じがいいーー。でも、そも
そも赤頭巾というより赤マントちゃんだよね?
鈴木ナレーターもうまかった。
舞台構造が大きく半円に張り出しているので森のセットとかは壮大でいい感じになって
いる。しかし、観やすいかというと観やすくない。
開幕前の携帯・録音などの注意が思いっきり子供向けであるし、実際、客席にも子供が
多いのであるが、これって制作側は子供向け作品と思って作っているのであろうか。
いくら童話を題材にしてるからって、テーマ的にも話の内容的にも実はそんなことない
のは明確。意識が違うんじゃないのか?
|