オペラ座の怪人
電通四季劇場 海
 主催:劇団四季/日本テレビ  協賛:第一三共  協力:JR東日本 オペラ座の怪人     :佐野正幸  クリスティーヌ・ダーエ   :西 珠美 ラウル・シャニュイ子爵 :鈴木涼太  カルロッタ・ジュディチェルリ:種子島美樹 メグ・ジリー      :宮内麻衣  マダム・ジリー       :戸田愛子 ムッシュー・アンドレ  :林 和男  ムッシュー・フィルマン   :青木 朗 ウバルド・ピアンジ   :半場俊一郎 ムッシュー・レイエ     :松下武史 ムッシュー・ルフェーブル:深見正博  ジョセフ・ブケー      :塚本伸彦 男性アンサンブル 関与志雄、増田守人、小倉佑樹、小泉正紀、佐藤圭一、佐藤季敦、町田兼一 女性アンサンブル 種市万里子、西山愛由美、室井優、小野さや香、鶴岡由佳子、野坂華代、尾崎知穂、 山浦めぐみ、山崎都、小川美緒、世登愛子、中野聖子   2006年9月17日(日)13:00〜  2階12列16番(C席)\3150 なんと言っても佐野ファントムデビュー。相当長い期間この作品に参加しているので 役割や流れなどはきっちり身に染みついているのだろう。安心して見ていられる。 他の人のファントム役を観ている分、仕草もいいところ取りしているとも思われる。 あと、仮面を付けていても佐野さんとわかる顔(?)もいい。 歌は1幕前半はなんか声に迫力ないなー。おとなしいな〜、さらりと流してるなー、と 思っていたが、「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」あたりから低音も響き、迫力が 増した。2幕とかはバッチリでしょう。ラストあたりは細身のビジュアルのイメージ からか神経質というか繊細なイメージが出ていて狂気と理性の紙一重のような感覚が 出ていて良かった。最後のオルゴールの仮面はなでるどころか、突っ立ったままなのは ちょっと疑問が残りましたが。 セリフも通りが良く、目の前にいないクリスティーヌに言う呼びかけが、目の前にいる 人に話かけるような感じで、いつもそばにいて欲しい感じが出ていた。 ラウル出身のファントムは動きが機敏でスリムな感じがよろしい。 鈴木ラウルは以前にも観たが、だいぶ紳士らしくなってきたものの、声はまだカン高く 響いてしまう時がある。でも、その分、支配人室の重唱でもかなり声が良く聞こえて 良い。 西クリスティーヌは歌はばっちり聴かせる。セリフがいわゆる四季の言い方ではない 感じで逆に違和感を感じてしまう。一般向けにはいいのかな。最後で、見せてあげる のは「あたしの心〜」と歌っていたが、一時期「女の心〜」になっていなかったっけ? (また戻った?) 支配人コンビ、カルロッタ、ピアンジ、ブケー、ルフェーブルなどは前回観た4年前の 京都公演と同じメンバー。こういうベテランがいつまで経っても変わらないっていうの はいいね。その点、アンサンブルは総入れ替わりなのは・・・。 戸田マダム・ジリーはバレエ教師とかメグの母にしては声も見た目も結構若いように 見えたけどどうなんだろう。 海劇場はC席でも見やすくて良い。だけどせっかく開口部が高いのに、横長のアーチを 据えつけてあるので2階後方から見ると上部がもったいない。確かにアーチの上に怪人 が現れたりするのであまり高いのはどうかと思うが、海外に比べたら低過ぎると思う。 そのせいでC席からは天使像とシャンデリアが重なってしまったり、墓場のシーンの 怪人の頭部が見切れてしまっている。あとほんの少し高くしてくれるだけで見切れない のになぁ。 照明の当て方や色が辺だなぁ、と思われるシーンもあった。1階とかだと普通に見える のだろうか。 バレエ練習に向かうバレリーナ達の半分がパウダーを踏んでいたのが今回気になったが、 これは映画の影響?
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