ラ・カージュ・オ・フォール
日生劇場
   作詞・作曲:ジェリー・ハーマン    脚本:ハーベイ・ファイアスティン
       原作:ジャン・ポワレ        演出:山田和也
     翻訳:丹野郁弓     訳詞:岩谷時子、滝弘太郎、青井陽治
      オリジナル振付:スコット・サーモン   振付:真島茂樹
音楽監督:塩田明弘 音楽監督・編曲:八幡 茂 声楽指導:北川 潤 指揮:井村誠貴
       衣裳:セオニイ・アルドリッチ、真野二誠、小峰リリー
 装置:田中直樹  照明:沢田祐二  音響:山本浩一  ヘアメイク:宮内宏明
             主催・企画制作 東宝、ホリプロ 

    ジョルジュ(「ラ・カージュ・オ・フォール」経営者):鹿賀丈史
    ザザことアルバン(ジョルジュの情婦)       :市村正親
    アンヌ(ミッシェルの恋人)            :島谷ひとみ 
    ジャン・ミッシェル(ジョルジュの息子)      :山崎育三郎 
    ジャックリーヌ(レストラン経営者)        :香寿たつき 
ダンドン議員(アンヌの父):今井清隆   ダンドン夫人(アンヌの母):森公美子
ジャコブ(ザザの侍女)  :花井京乃助  フランシス(舞台監督)  :日比野啓一
ルノー(カフェの主人)  :林アキラ   ルノー夫人(カフェの女将):園山晴子
シャンタル(カジェル)  :新納慎也    ハンナ(カジェル)    :真島茂樹 
メルセデス(カジェル)  :大塚雅夫   デルマ(カジェル)    :石丸貴志 
フェードラ(カジェル)  :美濃 良   オデット(カジェル)   :香取新一 
モニク(カジェル)    :水野栄治   ロシン(カジェル)    :富山 忠 
ニコル(カジェル)    :附田政信   クロクロ(カジェル)   :佐々木誠 
ビデル(カジェル)    :杉山有大   アンジェリク(カジェル) :加賀谷一肇

小野寺創、栗林昌輝、白石拓也、鯛中卓也、高木裕和、土器屋利行、福山健介、村上聖、
煖エ桂、多岐川装子、三木麻衣子、岡本茜 

           公演期間:2008年12月6日〜2008年12月28日 
          料金:S席\12,600 A席\7,350 B席\3,150(税込) 

 観劇日:2008年12月18日(木) 18時30分開演 2階K列12番(B席)

この作品と言えば故・岡田眞澄の持ち役として有名だったが、鹿賀丈史が初挑戦。声質的
にも似合うんではないかと期待。
それにしても、今年初めの「ペテン師と詐欺師」の再演からこんなに早く別の作品で共演
するとはね。しかもフレンチリビエラつながりだし。衣装も似ていて鹿賀はグレー、市村
は白のテーマカラー?が定着している。

鹿賀ジョルジュはセリフが聞き取りにくいというかクセがある。歌は良いので、こういう
セリフ時々歌のような作品よりは、レ・ミゼとかジキル&ハイドなどの終始歌で進行する
ミュージカルの方が合っている。
市村ザザ、やっぱ歳とったなぁ。今回で市村ザザは最後とされているがわかる気がする。
芸はうまいというか、観るたびにすごさが増しており、観客を引きつけるワザはピカ一。
島谷アンヌは本職は歌手だが最近いろいろなミュージカルに出ている。初めて観たが確か
にミュージカル向きな感じで今後もいろんな作品で出番が増えるかもしれない。
今井ダンドンと森ダンドン夫人は2幕しか出ないし、あまり歌もないのでもっと観たいと
思うもったいない使われ方。歌よりも風貌でインパクト、といったところか。

作品構成としては1幕は女装ショーを楽しんでね、2幕はホームドラマを楽しんでね、っ
て感じでテーマがきっちり分かれているみたいな感じ。爆笑コメディの中にも人情ドラマ
がちゃんと入っており、長年愛されてきた作品というのが納得できる。

町の男たちが出てくる場面ではカジェル役の俳優らも普通の格好で出てくるが、これは別
の人って設定だよね。カジェル役俳優の女装ではない通常の姿が見れて、そのギャップが
楽しめるサービスなのか。でもよくわかんないのはカジェルではないフランシス役の人。
町の場面に出てくる時もフランシスの時と同じく首にコルセットしたまま。フランシスが
町に来たって設定?それとも俳優がホントにケガしているのかな?それにしてはバリバリ
踊ってたけど。

鹿賀の次回作は市村もやったシラノだ。ジャン・バルジャンを始め「ペテン師〜」、この
作品、そしてシラノ、とフランス人役が多いなー。



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