MAMMA MIA!

                   CADILLAC WINTER GARDEN THEATRE (NEWYORK)


              28.JAN.2005  20:00〜  SR1  STAND   $21.25

  Donna Sheridan    CAROLEE CARMELLO         Sophie Sheridan    SARA KRAMER
  Rosie             LIZ McCARTNEY            Tanya              JUDY McLANE
  Sam Carmichael    DANIEL McDONALD          Harry Bright       DAVID BEACH
  Bill Austin       MARK L. MONTGOMERY       Sky                AARON STATON
  Ali               REBECCA KASPERN          Lisa               KEISHA T.FRASER
  Eddie             ALBERT GUERZON           Pepper             BEN GETTINGER

 ロンドン、東京と観て、ブロードウェイでは初観劇となるこの作品である。人気は未だ衰えず、
 満席のため立見で観た。Lion Kingもそうだが、ここの立見もなかなかお得感がある。ロビー
 がないためか客席の後ろの通路がBarになっているのだが、まさにその通路が立見席で、立見
 の人が飲み物を頼んだらそのまま飲みながら観劇可能である。座席には持込み不可だから座る
 人はそういうことは出来ない。しかも、最後列席の背もたれである立見の人が寄り掛かるところ
 は板なので飲み物を置くにはちょうどいい作りになっている。(実際、開演前や幕間はそんな
 ふうに飲み物を置くテーブル的に使われているようだ。)さらに、この演目だからこその立見の
 利点は、いい曲であればそのまま気兼ねなく踊れる、ということにある。

 やはりいい曲揃いで、ノリノリのナンバーに心が踊ったと思えば、美しいメロディに酔ったり、
 思わずホロっときたり、とても良くできた作品である。そして、ラストのカーテンコールは
 もちろん「DANCING QUEEN」で総立ち。そのあとの「WATERLOO」で完全に盛り上がる。

 キャストもさすがにうまい。DonnaのCAROLEE CARMELLOはThe Scarlet PimpernelやUrineTown
 のヒロイン役で観ているのでもうお墨付き。TanyaやRosieは、元Evitaと元Carlottaとのこと
 で超ベテランの歌声だった。対する父親候補3人の歌も良かった。
 その分、若手やアンサンブルはブロードウェイデビュー陣で固めているようだった。
 Sophieはちょっと20歳というには無理があるかもしれないが、かわいい感じ。
 その他の若手やアンサンブルは元気があって良い。中にはドレッドヘアーの人とか、ちょっと
 ギリシャっぽくない人もいて、さすがにアメリカ版だなぁ、と感じたけど。
 アンサンブルの中にCHRISTOPHER CARLがいて驚いた。7年前にサンフランシスコでThe Phantom
  of the OPERAのRoulをやっていたのを観たのだが、今でも一番イメージに近いナンバーワン
 Roulだと思っている人である。やはりここがブロードウェイデビューとのことであるが、
 なんと父親候補3役(Bill, Harry, Sam)のアンダースタディにキャスティングされている。
 やっぱ凄い実力なんだなぁ、と思いつつも、すでに父親役の方が合う年齢なのねー、と複雑な
 感じ。もう、あの血気盛んな若者Roulは見れそうもないだろう。。。
 
 日本版を観た後だと、やはり違いが気になってしまうのであるが、それぞれの動きが若干違う
 ようだった。曲で言うと「MAMMA MIA」「CHIQUITITA」「OUR LAST SUMMER」など。
 娘3人で冒頭で交わす「合言葉(のようなもの)」は日本版とだいぶ違った感じだった。
 
 劇場は前にCATSをやっていたわけだが、さすがにその面影は全くない。中は普通の劇場に
 なっていた。ブロードウェイに面した劇場外観は、やっぱり看板取り替えたとしても私には
 CATSを観た劇場という感覚が残っている。生まれて初めてブロードウェイミュージカルを
 観た劇場だからその印象も根強い。その日からこんな観劇生活が始まったのだから。
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