WICKED

                         Gershwin THEATRE (NEWYORK)



                    9.MAR.2006  20:00〜  BB105  ORCH   $25.00


   Elphaba         EDEN ESPINOSA              Glinda             MEGAN HILTY
   The Wizard      BEN VEREEN                 Madame Morrible    CAROL KANE
   Fiyero          DERRICK WILLIAMS           Nessarose          CRISTY CANDLER
   Boq             ROBB SAPP                  Witch's Mother     KATIE WEBBER
   Witch's Father/Doctor Dillamond      SEAN McCOURT


ここ数年、何度となく抽選Rushに挑戦してきたが、一向に減ることのない競争率の高さに敗退を続け、
ようやく当たった。観劇できる感激もひとしおだ。キャストは結構変わったが、ElphabaはBROOKLYN
での熱唱が印象に強いEDEN ESPINOSAになっていて期待感も高まる。

オバーチュアが「Beauty and The Beast」っぽいが、それはさておきオープニングから派手な演出で
いい。Glindaの登場シーンはシャボン玉など面白い小道具も使っていてファンタジックだ。大がかり
なセットを使用している作品が最近少ないだけに新鮮である。ファミリー向けのおとぎ話と言えば
ディズニーの独壇場だったが、他でもちゃんとできるんだ〜、と妙に感心。でも、オバーチュア以外
でもモブソングやダンス、魔女、西の塔など「Beauty and The Beast」を連想させるものがあって
やはりディズニーを意識している感じはする。ラストがキスで生き返るパターンでなくてほっとした。
他にもEVITAやMAMMA MIA!っぽい箇所があって、人気作を作るには斬新さだけではいけないのだなー
とも思う。

ストーリーは「オズの魔法使い」その後とその前ということで、やはり「オズの魔法使い」を知って
いた方がいいであろう。結構つじつま合わせな脚本になっているので、話を知っていれば、「あ〜、
これがああなるのか。」「こういうことだったのか。」といろいろ楽しみが増えるはずだ。

曲はやはり一幕最後の「Defying Gravity」が良い。Elphabaの歌だが、EDEN ESPINOSAの歌い方が
凄くてさすがである。客席からも拍手喝采だった。他にも曲ではGlindaの「Popular」が有名だが、
MEGAN HILTYは新人のようでイメージ的には合っていると思うが、歌がさらりと流れすぎているよう
に感じた。サントラで聞くオリジナルキャストのKRISTIN CHENOWETHがウマすぎるので、これを超え
られる人はなかなかいないだろう。他の曲はいまいち印象が薄い。キャストも他はあまりパッとしな
かったが、ヤギ先生(Doctor Dillamond)はキャラクターが面白いのでおいしい役どころ。

ダンスも適度に入っていて躍動感があり振付もいい。舞台がグリーンが基調なのもなかなか視覚効果が
良くて、セントパトリックデー(3/17)に観に来れば良かったとちょっと残念である。
衣装もOK、ダンスOK、ElphabaOK、演出OK。だけどなんか100%いいとは言えない。やたら
長く(特に1幕)感じたりもした。これでこんなに人気があるのは何かほかに理由があるんだろうと
いう気さえする。とりあえず日本なら四季向けなのは間違いない。

最前列席なので見えたことだが、指揮者がイケメンで終演後にサインをもらっている女性がいた。
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