CELIA
        
            NEW WORLD STAGES STAGE 2 (NEWYORK)

                 1.DEC.2007  17:00〜   F1  ORC 1   $49.00(50%+$4)

  Celia Cruz      XIOMARA LAUGART           Woman             SELENIS LEYVA
  Pedro Knight    MODESTO LACEN             Nurse             PEDRO CAPO
  Ollita          ANISSA GATHERS            Tito Puente       WILSON MENDIETA

オフブロードウェイ作品。4年前に77歳で没した世界的サルサ歌手Celia Cruzの伝記的
ミュージカル。基本的にスペイン語公演なのだが、週に1公演は英語での公演をしている。
出演者は同じなのに公演により言語を変えるって大変だろうなー。

物語はCeliaの生い立ちを夫であるPedroの回想で追っていくのであるが、そこは前衛的で
実験的なオフブロードウェイ作品。Celia Cruzを演じている人が実質2人いるのである。
1人はWoman役のSELENIS LEYVAで、故郷にいた頃からの主に私生活部分でのCeliaを演じ、
言わば演技担当でほとんど歌わない。そしてCelia Cruz役のXIOMARA LAUGARTが歌担当で
主に歌手としてステージで歌うCeliaを演じている。
そもそも全編の曲中において9割はXIOMARA LAUGARTが歌っており、あとは母親Ollita役
とNurse役が歌うくらい。他の人は数フレーズとかコーラスのみになっている。
伝記と言ってもちゃんと時系列順に進行していくわけでもなく、回想する夫、ライブ等で
で歌うCelia、そして昔のCeliaが交互に登場し、飽きのこない構成になっているのも新鮮
である。

夫のPedroの目線で話が進行していくので主役はPedroの方とも言える。つまりはサルサ界
という限られたジャンルのスターの生涯を淡々と描くというより、夫婦愛のストーリーと
して構成しているところが、アメリカでミュージカル化された意味なのかもしれない。
で、Pedroを看病しながら話を聞いているNurse(若い男性看護師)が狂言回し的とまでは
いかないが、客観的立場にあり、観客目線に近い役となっている。(Pedro Knightは実際
にCeliaの死後、体調を崩して入退院を繰り返し今年2月に他界。)ラスト近くでNurseが
歌う「Gracias」(「ありがとう」の意味)という曲は、そのまま、観客や世界のサルサ
ファン共通の声であろう。

出演者は9人しかいない。PLAYBILLには10人の役配分が記載されているが、1人は本日
お休みだったのか?それともやっぱ英語公演だからかな?

開演前、幕間には客席でビールとかを売っている。サルサBar的な感じでみんな途中で
踊り出すのかと思っていたが、そんな気配は全くなかった。これも英語公演の日だから?
オープニングは「Quimbara」カーテンコールは「La Vida Es Un Carnaval」と超ヒット曲
を配してるし、盛り上がるはずなんだがなぁ。
 
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