RENT
     ROYAL ALEXANDRA THEATRE (TORONTO) 10.APL.1998 20:00〜   AA14 ORCH C$80.00 Roger Davis LUTHER CREEK Mark Cohen CHAD RICHARDSON Tom Collins DAVID ST. LOUIS Benjamin Coffin III DAMIAN PERKINS Joanne Jefferson KAREN LEBLANC Angel Schunard JAI RODRIGUEZ Mimi Marquez SASKIA GAREL Maureen Johnson JENIFER AUBRY チケットは当日劇場で購入。席は最前列センターであった。しかし、B.Wも  そうであるらしいがさらに最前列(抽選席?)があるようで座席表にも載って いない席が出現。私の席の前の2列(AAAとBBB列)のベンチ(でも席番は打って ある。)がそうで要はオーケストラピットを埋め立てた恰好になっている。 肝心のオーケストラはバンドであってステージの端にいてうまくセットの中に 溶け込んでいる。そう、これはロックミュージカルということをやっと思い出 した。今回の旅行の最終観劇はこの作品、何かと話題が多いわりに私はほとんど 何も知らない状態で観てしまった、B.Wでも観ずじまいのRENTである。  はっきり言ってセリフは聞き取れなくてもなんとかストーリーは追って行ける  レベルでしたが、なんともこりゃたまげたというかどえらいもんを観てしまっ  たといった感じです。これはミュージカルなんでしょうか? 今あるジャンル  でいうとミュージカルなんでしょうけど今まで私の観たミュージカルとは違う  新世界のミュージカルですよ。これは。音楽的にも違った観点から完成されて いると思うしシチュエーションもぶっ飛んでいます。そこがオペラを題材とした  古いストーリー展開をうまい具合に見え隠れさせていて、新鮮でそれでいて  懐かしく親しみやすいといった相反する魅力を生み出すのではないでしょうか。  そしてこの作品のもう一つのウリは登場人物の構成が多人種に渡っていることで  すね。それもストーリーの基盤レベルですごい意味をもっていると思われ、  当たり前のように仲がよく、当たり前のように愛し合った結果が引き起こして  いくすれ違いと感動がよく伝わってきます。  日本でも上演されるのを私も興味深く見守っていますが、やはりオール日本人  キャストということでこの基盤が1つないまま上演されるのはなんとも残念に  思います。  さて、TORONTOキャストの感想ですが、他と比較できないのでそのままの感想  で言うとみんな若いのに声がよく出ています。天然の才能なのでしょうか。  アンサンプルに至るまで凄い実力派です。TORONTOは国連にも認定された 他人種都市だそうですが、ミュージカル界にもその恩恵が表れているのですね。 日本人(私)から見て完全に西洋していないのもあって日本人には親しみやすい、 けれども和風では決してありえない。そんな感覚が生まれるCanadian RENTだと 思います。  PLAYBILLは「Performance」で表紙はCDのジャケットと同じ。結構厚くて(紙質が 良い。) B.WのPLAYBILLのように内外のニュース、読み物等が載ってます。 最後にTORONTOミュージカルの今後の話題といえば・・・・。 この劇場と同じ通りにあってこの劇場の姉妹劇場?であるPrince of Wales劇場 ではCHICAGOを上演中でしたが、7月15日よりLes Miserablesが帰ってくる! 街にもすでにチラシが配付されビルの看板に「She's back...」というキャッチ コピーのもと例のコゼットのトレードマークが書かれたところが多く準備万全 状態でした。そして一番の話題はJean ValjeanがCOLM WILKINSONだということ。 10月18日までの限定公演なので「また行きたい病」に一層拍車がかかります。  ちなみにRENTは7月26日までです。
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