BEAUTY AND THE BEAST
PALACE THEATRE (NEWYORK)
        25.OCT.1998 13:00〜 AA113 MEZZ $75.00 Beast JAMES BARBOUR Belle TONI BRAXTON Gaston STEVE BLANCHARD Maurice TIM JEROME Cogsworth GIBBY BRAND Lumiere MESHACH TAYLOR Mrs.Potts BETH FOWLER Babette LESLIE CASTAY Chip JOSEPH DiCONCETTO Grande Bouche JUDITH MOORE Lefou JAMIE TORCELLINI Enchantress LISA MAYER Monsieur D'Arque/Bookseller SKIP HARRIS Young Prince/Doormat MICHAEL LANG 2階席最前列での観劇だったが、マチネのせいかリアメザニン(2階後方)は 埋まっていたもののフロントメザニン(2階前方)は結構空いていた。  四月に観たときとほとんどキャストが入れ替わっていたので観たわけであるが  ことに今回の売り物(宣伝文句)はTONI BRAXTONであり、グラミー賞を5回も  とった黒人歌手のブロードウェイデビューでなのである。看板もポスターも  この人でもちきり、まさに広告のコピーどおり「It's a Brand New BEAUTY!」  である。ポスターデザインもBelleの衣装をまとわない普段のTONI BRAXTONが  Beastに抱き寄せられてる構図でBeastの方は手と胸のあたりしか写っていないと いった今までにないデザイン。劇場前には手形モニュメントまである。  黒人のBelleということで歌の表現も今までとは違う。Belleというとソプラノの  イメージが強いが低い音から高い音までやわらかく太く表現豊かにこなしている。  衣装もなにかと違うし、なによりもALAN MENKENとTIM RICEが彼女のために書いた という新曲まで入っている。2幕の父親を助けて帰ってきた時に家の前で歌う 「A Change In Me」というバラードがそれで、これがやはり高低音をふんだんに 聞かすまさにこの人のための曲なのだ。ショーストップというよりはリサイタル 状態だ。カーテンコールで出てくる彼女は鮮やかな黄色の衣装でドレスではなく アラジンのジャスミンのような軽快な衣装だったのも驚いた。 Lumiereも黒人を起用しているがLumiereのあの白い髪がなんともアンマッチで ある。しかし、エディーマフィーを思わせるようなコミカルなキャラクターに 仕上がっていた。 Beastも歌も素晴らしく良かったと思う。Belleがこれだけ変化を見せているので 一歩引いて引き立て役になるとも思われたがその心配はなかったので安心した。 他のキャストもいろいろあるが、やはり今回のメインはBrand New Belleで 子供のようにはしゃぎ、おてんばな新しいBelleは違和感なく新しい世界に飛び 込むことに成功したと思う。
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