Miss Saigon
ORPHEUM THEATRE (SAN FRANCISCO)
28.OCT.1998 14:00〜 L101 ORCH $59.50 The Engineer JOSEPH ANTHONY FORONDA Kim KYM HOY Chris STEVE PASQUALE Jhon EUGENE BARRY-HILL Thuy BONIFACIO DEOSO,JR Ellen STEPHANIE DOUGLAS Gigi ADRIENNE SAM Tam MARY JASMINE TY     ORPHEUM THEATREは彫刻がすごくて場内の壁も石造りでまるで大きな教会の  ような劇場でした。シャンデリアも天井の真ん中にドンと居座っていてまるで  太陽を表しているかの如く見えたりして何か宗教チック。  舞台が広く感じられ奥行きもありますが、間口も広いので横長なんですね。  (最近の某新劇場パンフに習うと欧米には珍しいことになる?)  客席も多く空席もあり、客層は平日の昼だからかお年寄りの集団が多かった。    Engineerはブロードウェイとは違って何か頭が悪そうなEngineerです。ほんとに  単純でその日の気分で生きていそうな感じで、人に話をわからせるにはただ怒鳴れ  ば良いと考えているやつというか。これもひとつのEngineerの解釈のひとつですね。  外見的には頭部が大きく、6頭身、いや5等身くらいかな。歌や演技のメリハリは  うまいです。  Kimはマチネ担当のcertain performerでしたが良かったです。  幼さ、喜び、悲しみ、強さなどの差がシーンが変わるごとに変化していき、  特にChrisとの一幕のシーンは幸せそのものでアツアツでKimの喜ぶ表情が  なんとも素直で迫りくる運命のいたずらなど微塵も感じさせない本当の人生の  絶頂期を演じてくれています。  そのアツアツ状態のラスト、結婚式のシーンでふと気づいたことが。結婚式の  会場である「友達の家」にあるセットに電話がない。物語では直接関係ないので  すがブロードウェイでは置いてあったもので。そもそも何でそんなところに目が  行ったかというと電話の横にはテレビが置いてあるからです。当然、ブロード  ウェイでもサンフランシスコでもテレビはあったのですが、テレビや電話がある  なんて結構裕福なのかな、と思ったわけです。  ちなみにセット関係でいうと、2幕でEllenとKimが出会うホテルのドアも上手に  あってブロードウェイとは違っていました。  Gigi役は本日は代役でしたが通常はMIKA NISHIDAという人です。米国生まれ米国  育ちの人らしいですが、Kimのアンダーでもあるようです。また、他にも日系と  思われる人も2人いてそれぞれMimi役、アンサンブル&Ellenのアンダー役と活躍 しています。そしてもう一人、オケにもViolin奏者でYASUSHI OGURAという方が いるようです。  ところでこの劇場は劇場入り口すぐ間近に楽屋口があり、観客がぞろぞろ列を  作って帰る大通りに面しています。そして何故か観客が出てきたころには出演者  がすでに私服姿でちらほら出てくるところで(早い!)ちょうどChrisとKimも  仲良く出てきました。Chrisはソワレにも出るだろうからきっとお茶でもするの  でしょうか。2人は帰路につく観客のひとごみに混じってどこぞに消えて行き  ました。   本日のチケットはPhantomをやっているCURRAN THEATREの窓口で買いました。 Phantomの方はWeb予約だったので昼頃チケット引き取りに行ったのですが、その ついでにMiss Saigonの当日券も買えてしまったので劇場を往復する手間が省け ました。劇場が離れているとこういうネットワークはうれしいですね。
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