Jekyll&Hyde
MERRIAM THEATRE (PHILADELPHIA)
5.NOV.1999 20:00〜   E112 ORCH $68.00 Jekyll & Hyde CHUCK WAGNER Lucy SHARON BROWN Emma Carew ANDREA RIVETTE Jhon Utterson JAMES CLOW Sir Danvers Carew DENNIS KELLY Simon Stride DAVID KOCH Archibald Proops/Poole MICHAEL L.MARRA General Lord Glossop STEVEN BOGARD Lady Beaconsfield/The Madame BERTILLA BAKER Basil(Bishop)/Priest of Wedding RODGER E.DEWITT Lord Savage/The Spider ROBIN HAYMES  頭の中でCUCCIOLI氏のJekyll & Hyde の印象が強くて、どうしてもBWのEVAN氏  のは観たいと思わなかったが、Bauty and The Beastの野獣が素敵だったCHUCK  WAGNERがやるJekyll & Hydeはちょっと観てみたくなり、ナショナルツアーの  Jekyll & Hydeの観賞となった。  舞台が始まるとちょっと印象が違う。記憶をたどってみるとどうもあのジャングル  ジムのような赤と黒の鉄枠がなく、ただの普通のセットではないか。そのせいで、  場面が進行しても堅苦しい感じがなく、かなりクリアな印象を受けた。Jekyllと  Emmaの婚約パーティシーンは庭のような野外という設定で背景を描く幕により、  広々とした感じがして良い。ただし、ちょうちんみたいなあかりがあるのは日本の  花見みたいで変であるが。Jekyll氏がThis is the moment を歌ったあとに実験台  からビーカー(コップ?)で水を飲んだ。お、これで変身か? と思ったがこれは  フェイントでただ水が飲みたかっただけのようだ。熱唱の後ですから。それから  注射する液体が注射器に入ったとたん蛍光ピンクに光ったのはおもしろい。最初、  蛍光塗料かと思ったがどうやらライトのようだ。  幕間にPLAYBILLをよく読むとBroadway版装置&演出というスタッフクレジットが  あったので納得した。つまりナショナルツアー版は装置と演出がBroadwayと別の  スタッフによって作られていたのだ!  CHUCK WAGNERはさすがにいい歌声をしている。加えてHydeになってからはもう  大変。ま、まさに野獣そのもの。ケモノである。吠えるは吐くわ、もうすごい  騒ぎである。吐くというのは唾のことでだいたいみなさんこの役では、唾を飛ば  さずには歌えないナンバーが多いが、CHUCK WAGNERがHydeになるとまるでゴジラ  が火を吐くようなスタイルで熱唱するもんだからまるで火を吹くように唾が飛ぶ。  アンサンブルもその熱演につられて迫力があり、レ・ミゼやファントム、ミス・  サイゴンのいいところどりという感じがする。  とういうわけで客席、その熱演に唖然呆然。最後はもちろん総スタンディング  だった。  ちなみにこのツアーのフィラデルフィア滞在は11月7日までなので既に別の  都市に移動しています。
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