Ｓｗｉｎｇ！
ST. JAMES THEATRE (NEWYORK)

　　　　　　25.NOV.2000 14:00〜   H25 ORCHO $43.50(50%OFF+$2.50)

　Singer
    Ann Hampton Callaway,Everett Bradley,J.C.Montgomery,Jennifer Shrader
　Dancer
　　　Laureen Baldovi,Carol Bentley,Mark Arvin,Caitlin Carter,
　　Geralyn Del Corso,Beverly Durand,Ryan Francois,Edgar Godineaux,
　　　Rod McCune,Robert Royston,Carlos Sierra-Lopez,Jenny Thomas,
　　　　Keith Lamelle Thomas,Maria Torres
　Band
　　　The Gotham Cith Gate

　基本的にダンス主体のショーであるが、歌担当の４人がいて、なんか「劇団四季
　ソングアンドダンス」のような構成である。曲はタイトルがSwingなだけにジャズ
　っぽい曲を中心にいわゆるリンディホップやウェストコーストスウィング、サルサ
　をイメージした曲が多く、ダンスもそれらを意識した技にタンゴやバレエを加えた
　内容になっている。とにかく男女が組んでまわす、持ち上げる、ふりまわす（？）
　といった妙技が２時間堪能できた。
　歌手の４人も時々ダンス（というか振り）に加わったりするが、ウクレレ、コンガ、
　ピアノなどの楽器演奏者としても登場し、かなり芸達者。サブストーリーもこの四人
　を中心に展開されていく。時々バンド（トロンボーンやトランペット、サックス）
　などの奏者が役者にからむのも、出演者の一体感がして良かった。
　大がかりなセットではないが、天井から下がるゴムひもをブランコにしたような、
　トランポリンブランコ（勝手に命名）を使ってサーカスのようなダンスをする曲が
　あったりして一応舞台的効果を狙っているが、このブランコは跳ねる度にバネか
　何かの音がして結構うるさいのが難点。
　他にも「All of Me」を使ってダンスなどに縁のなかった女性が初めて踊るといった
　シチュエーションがあったり、腰の曲がった老人が若い娘と無理に踊るといった
　ギャグ的なダンスがあったりして、ただ凄いダンスばかり見せつけるだけでなく、
　ダンスにまつわるいろいろな姿をうまい具合に演出していてこのあたりは私の好み
　である。
　キャストはやはり持ち上げたりまわしたりするせいか、男は大柄、女は小柄の人が
　多い。長年、ファントムでメグ・ジリーをやっていた、Geralyn Del Corsoもその
　一人。やはりよく持ち上げられたり振り回されたりしていた。
　キャスト版ＣＤも出ているが、曲はスタンダードなナンバーが多いし、やはり、
　こういうダンス主体ショーはビデオの方が欲しい。一回観ただけではなく何度も
　見たいと思わせる作品である。