SEUSSICAL
RICHARD RODGERS THEATRE (NEWYORK)
      2.DEC.2000 20:00〜 C20 RMEZZ $53.50(25%OFF+$2.50) The Cat in the Hat DAVID SHINER Horton the Elephant KEVIN CHAMBERLIN Gertrude McFuzz JANINE LAMANNA Mayzie LaBird MICHELE PAWK Jojo ANDREW KEENAN-BOLGER General Schmitz ERICK DEVINE Sour Kangaroo SHARON WILKINS Mayor of Whoville STUART ZAGNIT Mrs.Mayor ALICE PLAYTEN The Grinch WILLIAM RYALL Vlad Vladikoff DARREN LEE Yertle the Turtle DEVIN RICHARDS Marshal of the Court ANN HARADA Grandpa Who EDDIE KORBICH Bird Girls NATASCIA DIAZ,SARA GETTELFINGER,CATRICE JOSEPH Wickersham Brothers DAVID ENGEL,TOM PLOTKIN,ERIC JORDAN YOUNG Cat's Helpers JOYCE CHITTICK,JENIFFER CODY,JUSTIN GREER, MARY ANN LAMB,DARREN LEE,JEROME VIVONA  Ragtimeのスタッフによる新作。オープンは11月30日でその日は警官が通りを  閉鎖するほどの賑わいであったが、2日後にはTKTSで購入できた。(ただし、  25%OFF)人気ないのでしょうか。  Dr.Seussの世界をミュージカル化したとのことで、The Cat(といっても猫の扮装  ではない)を進行役に、Elephant(これも象には見えない)を中心とした動物世界  と少年Jojoを中心とした小人族(?)の世界をパラレルにそしてファンタジックに  描いている。  オープニングから結構華やかに展開し、動物の世界と小人の世界の登場人物たちが  総出演するわけだが、2グループがきっちり別れて合唱したりして、このあたりは  やっぱRagtimeのオマージュなんだろうか。曲は同じ作曲家ではあるものの全く  違っていてバラエティに富んでいる。ロック調、ゴスペル、ラテン系などなど。  2つの世界を描くものだから、装置も効果的に使われており、ジャングルや小人の  住む街から、水中、サーカス、戦場、クローバー畑等かなりバラエティに富んだ  シーンがオリジナリティあふれるセットで展開する。もちろんフライングもある。  照明もミラーボール等を使ったりしてかなりアミューズメント色が濃い。  衣装は野生動物系だとLionKingとどうしても比較されてしまうが、やはり、Lion  Kingほどのインパクトはない。  進行役であるところのThe Cat in the Hatはコミカルな役柄で、能天気なところ  もあってかなり親しみやすいキャラクターではないだろうか。観客とのつなぎ役と  して客席にも当然現れる。  Jojoは子役であり、このミュージカルも子役が光る作品である。ソロも多い。  ElephantとJojoの友情から、Elephantに思いを寄せる鳥Gertrudeの恋など描かれ  テーマも多彩。他にもいい加減な鳥のMayzieやゴスペル風Kangarooなどの動物陣  から、市長夫妻、将軍などの人間陣に至るまで愛すべきキャラクターがいてそれぞれ  の存在がしっかりしている。最近公開されているジム・キャリー主演の映画  「グリンチ」もDr.Seussの原作であるが、映画の舞台となった街の名前Whoville  が今回の小人の街の名前にも使われており、ちゃんと街の住人にThe Grinchがいる  のもうれしい。ただし街の人と仲は良いみたいで、ちゃんとクリスマス系の持ち歌  があったりする。  全編ファンタジー色いっぱいで、絵本を見ているような感じであるが、はっきり  言って私的にはBWにCATSが帰ってきたような感覚を受けた。  ポッサムおじさんの世界に対向してドクタースースの世界という制作者の意向が  あったとしたらこの企画は成功だろう。  ただし、観客はあまり入っていないのであるが。。。。   ちなみにラストシーンもやはりRagtimeをオマージュしていると思われる。
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