42nd Street

                FORD CENTER FOR THE PERFORMING ARTS (NEWYORK)

                21.NOV.2001  20:00〜   A4  DRBXLA   $49.05(50%+$3)

  Julian Marsh  MICHAEL CUMPSTY         Dorothy Brock   CHRISTINE EBERSOLE  
  Peggy Sawyer  MEREDITH PATTERSON      Maggie Jones    MARY TESTA
  Bert Barry    JONATHAN FREEMAN        Billy Lawlor    DAVID ELDER
  Andy Lee      MICHAEL ARNOLD          Anytime Annie   MYLINDA HULL
  Abner Dillon  MICHAEL McCARTY         Pat Denning     RICHARD MUENZ

 超ご当地ミュージカルというか、ニューヨークでニューヨークが舞台のミュージ
 カルを観るといった大雑把なことではなくて、道まで合致している、つまり
 42ndストリートで42nd Streetを観るということがどんなに幸せ感
 を与えてくれたことだろう。劇場に入る時は43rdストリートだったが、
 帰りは当然42ndストリート側の出口から出ることにこだわってしまい、劇場
 を出たら、イマそのものの42ndストリートが目の前ひろがるという光景は
 内容云々よりも超感動的な出来事である。
  
 内容は数年前にやった東宝版とはやはり違い、オリジナル通りの主役Julianが
 おじさんであるため、恋模様は二の次でショウビジネスの裏事情が前面に出て
 いる。ミュージカルは観客に夢を与えることを追求した作品もあり、その夢の
 手っとり早いネタがラブストーリーでありサクセスストーリーである。この
 作品は本当はその両方をうまく料理することができるだろうが、あえてそう
 しないで舞台人のリアリティさや悲哀を追求するようにして作品を重厚なもの
 にしているのだとと思う。
 東宝版では何かとPeggy Sawyer主体(というかそういう作りだった?)で扱わ
 れていたが、こちらはそうでもない。Peggy役の人はダンスはタップも含めて
 踊りまくり、出番も多く歌も聞かせるし、かなりハイレベルでないとできない
 はずであるが、女性陣の中ではDorothyの方がヒロインのように扱われている。
 (というかCHRISTINE EBERSOLEがこれでトニー賞主演女優賞取ってるし。)
 Dorothyは実際はあまり出番がないのであるが、カーテンコールにしてもトリで
 出てくる。その後にPeggyが再度出て来てアンコールダンスをするので疲労度
 からしても、やはりPeggyの扱いがかわいそうに思えてしまう。
 ちなみに男性陣も踊りだけでなく、ちゃんと踊れる人が揃っているのでここの
 カンパニーの俳優陣はかなりミュージカル俳優としての歌、ダンス、演技を
 総合的にできる人が集まってきているのだと思う。ちなみに日本人だと思うが
 YASUKO TAMAKIという人もいる。去年はChrismas Carolに出ていたのを記憶して
 いるが結構目立つダンサーである。

 ストーリーは「バックステージものの王道だねー。」とオーソドックスな感想
 (感動)しか出ないが、最後の暗いイメージのシーンは余計だと思う。まぁ、
 運が良くてスターになっちゃったぁー、なんて棚からぼたもちハッピーエンド
 で終わるのは軽すぎると思ったのかもしれないけど。Julianがおじさんという
 のも賛否両論だが、私は若いボンボンの方がしっくりくるなぁ。だいたい
 男性陣もあまり活躍しないので、終わってみれば「タップはさすがにどれも
 凄かったね。」「Peggyさん、歌に踊りに疲れたでしょう?」くらいの感想が
 全てである。あとは英語詞で聞くと歌詞が結構韻を踏んでいるんだね、という
 ことにおもしろさを感じたぐらい。だからちょっと細かい感想は書けなかった。
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