CHICAGO

                          SHUBERT THEATRE (NEWYORK)

                22.NOV.2001  20:00〜   T23  ORCHWH   $50.50(50%+$3)

   Roxie Hart          NANA VISITOR    Velma Kelly   DONNA MARIE ASBURY  
   Billy Flynn      GEORGE HAMILTON    Amos Hart        P.J.BENJAMIN
   Matron "Mama" Morton    ROZ RYAN    Mary Sunshine       R.BEAN
  
 1997年からやっているし、各地でもやっており、来日公演とかもあったが、
 今回初見になる。来年あたり、リチャード・ギア、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、
 レニー・セルヴィガーを配して映画化も進んでいるという。

 どうも私はこの暗いイメージでしかも網タイツのセクシー系のミュージカル
 (他にCABARETとかROCKEY HORROR SHOW、FOSEEなど)は苦手である。特に今まで、
 CHICAGOのポスターや看板、広告の写真は、モノクロ系の女優陣のセクシーポーズ
 ショットだったのだが、今回、まだモノクロ系なもののFlynnおじさんを中心とした
 (GEORGE HAMILTONだからか)シックなものになっていたので、イメージが少し
 変わったのであるが、いざ、観てみると、やはり今回もちょっと趣味に合わないなー、
 という感じである。
 観る前はストーリーがしっかりしていれば、とも思っていたが、ちょっと意味不明
 というか、どうしてそこまでズルい方法での人気取りに徹するかが見えてこない。
 例えば舞台がナイトクラブではなく、もっとレベルの高い世界(映画女優とか)で
 人気トップを目指すとか、あるいはシカゴのナイトクラブ業界自体がレベルが高く
 競争率が激しい、でも主人公はレベルの低い他の街に行くわけにはいかないとか、
 主人公がどうみても外見的(美貌的)に弱そうとか、歌が下手などの下敷きが
 あったりすれば、そこまでやるか、、、に納得いくのかも知れない。
 さらに、セットが全く変わらずに暗いイメージのまま場面はナイトクラブだったり
 裁判所だったりするのだが、そこもちょっと打破して欲しいし、ナイトクラブな
 だけに全体が歌謡ショーと言ってもおかしくない作りである。Conductor(指揮者)
 がアナウンスをしたり、キャストを紹介したりするのは面白い手だとは思う。
 ダンスは確かにおもしろい。ダンサーの動きを見ていても飽きない。でも禁句かも
 しれないがFOSSEとそっくりである。(あたりまえか。。。)

  Velma役のDONNA MARIE ASBURYはダンスがうまい。身長も低く、Roxieが高いので
 二人並んで踊ったりすると頭ひとつ違う。もともと作品自体こういう設定なの
 だろうか?

 私的にはイマイチなものの、入りは少ないが観客的にはウけているようだ。
 カーテンコール後、劇中のイメージとうって変わって、楽しいというか和気あい
 あい的な雰囲気が伝わってくる。キャストがロビーに出て写真を取ったり、
 CDを売ったり、サインなどしている。Equity Fights AIDSの一環の意味もある
 と思うが他のカンパニーによりサービスが多い。幕間に応募した観客から抽選を
 して1組に楽屋ツアーにご招待なんて企画もやっている。
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