Ｉｎｔｏ　ｔｈｅ　Ｗｏｏｄｓ

　　　 　　　　　　　　　　　 　BROADHURST THEATRE (NEWYORK)

　　　　　　　　　　27.NOV.2002  20:00〜　  B6  MEZZO   $51.75(50%+$3)
 
 
  Witch       VANESSA WILLIAMS   Narrator/Mysterious Man  JOHN McMARTIN 
  Cinderella  ERIN DILLY         Cinderella's Prince/Wolf GREGG EDELMAN 
  Baker       STEPHEN DeROSA     Baker's Wife             KERRY O'MALLEY 
  Jack        ADAM WYLIE         Jack's Mother            MARYLOUISE BURKE
  Milky-White CHAD KIMBALL       Little Red Ridinghood    MOLLY EPHRAIM 
  Rapunzel    MELISSA DYE        Rapunzel's Prince/Wolf   CHRISTOPHER SIEBER 
  Lucinda     AMANDA NAUGHTON    Florinda               TRACY NICOLE CHAPMAN     
  Steward     STEPHEN BERGER     Cinderella's Stepmother/Granny  JOY FRANZ 
  Horse       JENNIFER MALENKE   Cinderella's Father      DENNIS KELLY


　VANESSA WILLIAMS主演ということでチラシ等からみても宣伝効果としては重要な役割を
　担っている。でも実際には、童話に登場頻度が多いWitch（魔女）という役柄で物語の
　つなぎとして登場はするものの物語中においてはあまり活躍していない。ラスト前には
　消えてしまうし。最初は老婆で出てくるが途中で正体を明かし美しい魔女になるわけで
　あるが、その変身シーンが老婆がワイヤーで吊り上がって火花とともに美しい女に一瞬で
　変身するというBeautyand The Beastの冒頭とそっくりシーン。
　進行役として別にNarratorがいるが、魔女もつなぎで出てくるわけだしこちらはあまり
　必要とは言えない。進行役が必要ならよくわからないおじさんより、単純だがグリム役に
　した方が自然ではないか。
　役の中では童話の中ではヒーローであるはずの王子さま二人（Rapunzel's Princeと
　Cinderella's Prince）が赤頭巾などで悪役である狼も兼ねているのがおもしろい。笑い
　を取れる役である。キャストは全体的に少ない。話の数は多いから人が少ないと迫力に
　欠けるとも言える。
　ストーリーは童話をもう少しアレンジするなどして冒険しても良いと思う。一幕で
　そのまま終わってもいいくらいさしさわりのないストーリーが羅列している。
　音楽はStephen Sondheimにしては印象があまりない。１発名曲が欲しいところである。
　タイトルロールである（？）「森」のセットはきれいだし、大女の映像とかをうまく
　使っているが、総じてセットも衣装もシンプル。ダンスも飛んだり跳ねたりのダンスのみ
　でスキップスキップランランラン的な感じ。子供向けだからか？
　演出家自体シンプルなのが好きなか？　演出のJames LapineはＢＷ版壁抜け男である
　Amour（驚いたことにOpen早々、11/3にクローズしてしまった。販売済チケットは隣の
　Imprerial Theatreで払い戻ししているらしい。）やベルリンのDisney版「ノートルダム
　の鐘」を演出したそうだが、是非見てみたいものである。
　スーパースターVANESSA WILLIAMSの力を持ってしても本日は２Ｆの客席はガラガラだった。