Ｄａｎｃｅ　ｏｆ　Ｔｈｅ　Ｖａｍｐｉｒｅｓ

 　　　　　　　　　　　 　MINSKOFF THEATRE (NEWYORK)

  　　　　　　　　　　　　（Preview , Opening 9.DEC)


　　　　　　　　　　29.NOV.2002  20:00〜　  CC6  MEZZ   $50.50(50%+$3)


 Count von Krolock   MICHAEL CRAWFORD        Sarah        MANDY GONZALEZ
 Professor Abronsius RENE AUBERJONOIS        Alfred       MAX VON ESSEN
 Chagal              RON ORBACH              Magda        LEAH HOCKING
 Rebecca             LIZ McCARTNEY           Boris        MARK PRICE
 Madame von Krolock  DAME EDITH SHORTHOUSE   Herbert      ASA SOMERS
 Nadja               E.ALYSSA CLAAR          Zsa-Zsa      ERIN LEIGH PECK
 Dream Sarah         JENNIFER SAVELLI        Dream Alfred JONATHAN SHARP
 Dream Vampire       EDGAR GODINEAUX

やはり何と言っても、MICHAEL CRAWFORDが良い。すばらしい！！
そして曲も良し、歌手も良い。ダンス（群舞）も良し。セットも壮大。
内容はThe Pahntom of the Opera、Les Miserables、Beauty and the Beast、
The Lion Kingなどのシーンを彷彿させる感じが多く、ここまでやると懐かしい感じ。
夜に活動するVanpireを象徴するように月が昇るシーンはThe Lion Kingの冒頭の太陽
を月にしただけみたいな、、、。

The Rockey Horror Showもプラスしてホラーコメディ調になっている。
衣装もThe Rockey Horror Show的だし、Riff Raffのようなキャラクターもいる。
このコメディ調なのが賛否両論だろうと思うが、私としてはシリアスにやって欲しい
と思う。コメディなら完全にそちらに徹してもらって良い。それこそThe Rockey 
Horror Showのように客も楽しめるようにしてもらえばどうだろうか。現にゾンビが
退場する時に客席に降りて行き、客いじりもやっているようだし。
場内の客にはすでにバンパイアルックで来場している人もいたし流行るかも。ラスト
の全人類パンパイアのシーンも観客も一緒に長歯を付けたりすればおもしろいかもね。

音楽がプレビューのためか音量を急に落としたようにフェードアウトして次の場面に
行ったりするのが気になった。

キャッチコピーが「He Will Love You Forever」と愛をテーマにしているが、Pahntom
みたいに押しつけの愛ではなく、合意の愛であることがポイント。しかも血を好きな
人に与えて気持ちいい、というのが根底にあるため非日常的感覚な愛である。愛する
人に血を吸われたいという感覚、どうだろうか。究極の愛というか快感なのかも知れ
ない。

とりあえず何度も観たい作品だし、ポストPahntomとしても結構いい感じではない
でしょうか。コメディ調だけはなんとかして欲しいけど。サントラも是非欲しい。

そして今回は何と！　以下に全シーンを解説してみました。

＊１幕
１場
Sarahが友達（？）二人とキノコを取りる来る。プロセニアムアーチからゾンビ
（ダンサー）が降りて来てエリザベートのトートダンサーみたい。Sarahが襲われる
シーンはいきなりのダンスシーンだ！　曲がPOP調なのが今までのこの手の
ミュージカルに反して若者向きかも。
そしてMICHAEL CRAWFORD登場！棺桶がセリ上がってくる。Sarahを見て一目惚れ？
トートや怪人のよう。。。。歌はまるで「愛と死のロンド」。でもこの声がすごく
良いのだ。Sarahもうっとり。二人はいい感じ？
　
２場
ティナルディエ、あるいはガストンの酒場のように群衆が集まって酒場で踊る。
テーマはビアマグじゃなくてニンニク。Professor AbronsiusとAlfredが登場。

３場
Sarahの部屋。AlfredもSarahに一目惚れ。具合の悪いSarahに輸血する仲に。
Krolockが誘い出し、Sarahの父親Chagal死す。

４場
Chagalの妻Rebeccaと愛人MagdaがChagalの死を悼む。女性２人の聞かせる鎮魂歌
デュエットだが、歌詞はほとんどギャグらしく客席からは笑い。

５場
SarahとAlfredのまるでオール・アイ・アスク・オブ・ユー。この曲も良い。
アップテンポになってダンスナンバー。Krolockの声に夢見るSarah。フライングも
あり。Sarahはいなくなる。
Sarahを探せ！　The Beauty and Beastのように集団で城へ。

６場
城の前にSarah。大がかりなセットで城門が下りて来る。そこにKrolock。鏡に誘う
感じでCome with Me。曲の最後のMICHAEL CRAWFORDの声の伸びもすごいよ。

＊２幕
１場
城の大階段。マスカレードか？ここでメインテーマたるヒットナンバー「Total
Eclipse of the Heart」。KrolockとSarahのデュエット。この曲はほんとにいい。

２場
追って来たProfessor AbronsiusとAlfred。城の図書室に迷い込む。たくさんの本
に驚き喜ぶAbronsius教授はまるでThe Beauty and Beastのベル。
ベッドルームで夢を見るAlfred。３人（Dream Sarah、Dream Alfred、Dream Vampire）
の夢ダンサーによるダンスシーン。目覚めたAlfred、Sarahに独白。

３場
地下の墓場？Chagalがバンパイアとして生き返ってRebeccaとMagdaの血を吸う。
３人仲良く棺桶の中へ。

４場
Krolockの息子Herbert登場。早い話ゲイ（男好き）でAlfredに一目惚れ。思いを
ぶちまけ、ヘロデ王の如く１曲だけの見せ場。おいしい役。

５場
城の一室でSarahがドレス選び。Alfredに帰ろうと誘われるものの拒否。ドレス
選びを楽しんでいるSarah。

６場
墓場。ゾンビが生き返る。迫力があり。衣装もいい。MICHAEL CRAWFORDも歌う。
十字架で殺されかける。

７場
舞踏会。見どころ！　上からMICHAEL CRAWFORD登場。Sarahも赤いドレスで登場。
Sarahの血を吸った時に首から血が流れて生々しい。Sarahはロマンチックに陶酔
している。しかし、Alfredら登場でKrolock十字架で殺される。日光が射し込み
体にけむりも発生。

８場
逃げたAlfredとSarah。愛の歌を繰り返し歌うが、いつの間にかSarahの歯（犬歯）
が長くなっている。一瞬の隙にAlfredの首へ。しかし、Alfredとても気持ちいい
らしい。また歌い出すがAlfredも歯が長い。
みんなが吸血鬼になっていくようなことを匂わせ場面が変わると・・・・

９場
なんと背景はタイムズスクエアの写真。しかし、ちょっと雰囲気が違いVampire
State BuildingとかMusical BATSの看板とかが。Subwayの入り口セットも置かれ、
アンサンブル（皮コートに現代風パンクメイク）のバンパイア群舞で終了。
この群舞もカッコ良い。全人類パンパイアになってめでたしめでたし？


＜おまけ＞
劇場を出た時にとても混雑していると思ったら、ミンスコフ劇場の構造上、楽屋口が
すぐ向かいだっため。少しそのままいると登場しました、MICHAEL CRAWFORD。しかも
ちゃんと赤ペン持参で端の方から客のPLAYBIL等に流れ作業的にサインをしていく。
まるで日常茶飯事のようにスラスラと。客の中にはPhantomのＣＤ持参してサインして
もらっていた人もいました。私もPLAYBILにしてもらいましたよ。出待ちなんてする
つもりもなかったけど、やっぱMICHAEL CRAWFORDだしねー。



ついでにＴシャツもPreviewにも関わらず既に数種類売られていましたが、
MICHAEL CRAWFORDの名前入りバージョンを買ってきました。もちろん黒。表にロゴ
とMICHAEL CRAWFORDの文字。背中は「He Will Love You Forever.」。