Urinetown

              HENRY MILLER'S THEATRE (NEWYORK)


            21.MAY.2003  20:00〜   P14  ORCH   $25.00

 Officer Lockstock   JEFF McCARTHY    Penelope Pennywise    CAROLEE CARMELLO
 Bobby Strong         TOM CAVANAGH    Hope Cladwell  JENNIFER LAURA THOMPSON
 Little Sally       SPENCER KAYDEN    Caldwell B. Cladwell       JOHN CULLUM
 Mr. McQueen           DAVID BEACH    Senator Fipp               DON RICHARD
 Officer Barrel      DANIEL MARCUS    Tiny Tom,Dr Billeaux         RICK CROM
 Old Man Strong,Hot Blades Harry          KEN JENNINGS
 Josephine Strong,Old Woman               KAY WALBYE
 Little Becky Two Shoes,Mrs. Millennium   JENNIFER CODY
 Soupy Sue,Caldwell's Secretary           RACHEL COLOFF
 Robbie the Stockfish                     VICTOR W. HAWKS 
 Billy Boy Bill                           LAWRENCE E. STREET
 
冒頭、警官に連行されてくるみすぼらしい犯罪者。連行先は舞台下手のバンドがいる
ところ。この人が実はオケの指揮者。もはや指揮者も演技ができないと生き残れない?
この指揮者、ピアノ演奏兼務だが、最近こういう楽器演奏兼務の指揮者も多いよなー。
このバンドの位置や、舞台奥の中段に鉄柵の渡り通路があったり、さびれた
コンクリートバラック調のセットからしても舞台構造はRentに似ている。ともに
オフブロードウェイからの昇格組だし。

設定こそトイレ問題という奇抜なテーマなものの、敵対するグループ同士の恋で、
主人公の男は死ぬし、話は「West Side Story」チックである。でも、娘が父親を
殺されるのを見過ごしたり、ストーリーの細かな部分に関しては、進行役の警官に
ツッコミを入れているもう一人の進行役(?)Little Sallyが言っているようにあまり
考えない方が良さそうである。
ストーリーは2の次という感じで、ただ笑わせてキッチリ歌を聞かせ、踊りを見せる事
に徹しているような感じ。ミュージカルの原点回帰と言ったところか。原点すぎる
気もしないでもないが。
歌は実力者揃いで曲自体も歌をしっかり聞かせるためだけに作っているような曲調。
Beauty and the BeastのJEFF McCARTHYやScaret PimpernelのCAROLEE CARMELLOも何も
こんな下品(?)なテーマの作品に出なくてもと思っていたが、この曲なら上品(質)
なミュージカルの仲間入りといっても間違いない。コーラスなど編曲も充実しており、
貧民たちの合唱は「Les Miserables」のようである。
踊りは振りは単純だが、年配のキャストにも容赦なく厳しいダンスをやらせているの
が見ていて好感が沸く。

カーテンコールの最後のおじぎを飾るのが悪役の父親というのはどうかなー。こちら
の方が主役扱いというのはやっぱ嫌だ。

客席は3Fまであるのでかなり人が入るんだろうと思うが、TKTSに出ていても
しっかり客数は入っていて、若い人を中心に盛り上がっている感じ。

今回は開演3時間前に売り出されるRushチケットを購入。1F後方の席だがこのあたり
もRentに似ているね。安く観劇できるのはやはりうれしいものです。
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