NEVER GONNA DANCE
BROADHURST THEATRE (NEWYORK)
13.NOV.2003 20:00〜 B10 ORCHO $54.25(50%+$3)
Lucky Garnett NOAH RACEY Penny Carroll NANCY LEMENAGER
Mabel Pritt KAREN ZIEMBA Alfred Morganthal PETER GERETY
Major Bowes RON ORBACH Mr. Pangborn PETER BARTLETT
Ricardo Romero DAVID PITTU Margaret Chalfont DEBORAH LEAMY
Velma DEIDRE GOODWIN Spud EUGENE FLEMING
Mr. Chalfont PHILIP LeSTRANGE Miss Tattersall JULIE CONNORS
1936年の映画「SWING TIME」をミュージカル化したらしい。
同じ1936年のニューヨークを舞台にしただけあって、ダンスが主体といえども
なんか地味で古臭い。ステージングの見せ場は1幕の1カ所ぐらいしかない。その路上
のシーンはキャスト入り乱れて結構見事な感じで、開演後すぐだからその後に期待を
高めているが、実際はそこだけでとんだ肩透かしである。全体的にアメリカン
ミュージカル調でタップ等もあってCFY(Crazy For You)っぽい感じがするが、
越えてはいない。特にメインナンバーである、「I won't dance」はかなりCFYを
思い出させるような感じでこの作品らしさというよりはCFYの懐かしさをそそる
感じさえする。
メインロゴにもあるように振付けは正装した男女が踊るようなペアダンスを主体に
して少し違うポイントを置いているようであるが、お行儀が良すぎるのかやはり古い
感じで、アステア調の紳士・淑女の名画的なイメージが沸く。
キャストはNo.2的な役割で入っているKAREN ZIEMBAの声が良くて、さすがにベテ
ランらしくステージ全体を引っ張っているのはいいが、その結果メインの二人があまり
目立たない結果になってしまっている。
ストーリー的に見ると最後はうまい具合にドンデン返しがあってハッピーエンドでは
あるが、さすがに出来過ぎという感じ。このあたりも複雑で巧妙なストーリーに慣れた
今の人にはどうかと思う。
屋上のシーンもあるがあまり圧倒感がなく、装置の方もちょっと見応えがない感じ。
同じ時期に開幕したNY系のリバイバル作品「Wonderful Town」よりはいい感じに
仕上がっていると思うが、やはりもっと新鮮味が欲しいところである。
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