WONDERFUL TOWN
 
              AL HIRSCHFELD THEATRE (NEWYORK)
  

          15.NOV.2003  14:00〜   O2  MEZZO   $52.00(50%+$3.50)

 Ruth Sherwood       DONNA MURPHY         Eileen Sherwood     JENNIFER WESTFELDT
 Robert Baker        GREGG EDELMAN        Appopolis           DAVID MARGUILIES 
 Chick Clark         MICHAEL McGRATH      Wreck            RAYMOND JARAMILLO McLEOD 
 Frank Lippencott    PETER BENSON         Helen               NANCY ANDERSON 
 Tour Guide/Editor   KEN BARNETT          2nd Editor, others  RAY WILLS 
 Mrs. Wade           RANDY DANSON         Speedy Valenti      STANLEY WAYNE MATHIS 


 劇場はAL HIRSCHFELD THEATREで聞いたことないところだと思っていたが、行ってみると
昨年、MAN OF LA MANCHAのリバイバルを観たところで、その時はMARTIN BECK THEATREと
言っていたから劇場名が変更になったらしい。
 1953年のミュージカルのリバイバル。ちょうど50周年(?)といった感じでの復活
である。そして、NEVER GONNA DANCEと同じくニューヨークを舞台にした古いミュージカル
でしかも舞台設定も1935年と酷似している。
一応、こちらは主演に新人(?)を据えたNEVER GONNA DANCEと違いDONNA MURPHYという
大御所を迎えており、タイトルロゴにもクレジットして宣伝している。その目玉のDONNA 
MURPHYであるが、果してそれほどいいのか?といった感じで確かに主演女優としての風格が
あり、役的にも相応だと思うが、あまり目立った驚きはなく、ごく普通といった感じであった。
キャストでは他にWreck役のRAYMOND JARAMILLO McLEODがすごい体格でビジュアル的に目立
っていた。
 作曲がLEONARD BERNSTEINでWEST SIDE STORY的な曲があるとも期待していたが、あまり
印象に残るいい曲はないのも残念。お祭り騒ぎ的な、MAMBOならぬCONGA(?)を連発する
曲があってちょっと違った意味でも印象が残ったが。感動とかよりちょっと引いてしまうと
いった感じ。
監督、振付のKATHLEEN MARSHALLがなかなか素早い振りとステージングをしていて振付家は
違うがRAGTIMEを彷彿させている。ただ、オーケストラがピットにいないでステージ上の後ろ
半分に常時いるため、演技の進行もダンスシーンもステージの前半分を使うのみでちょっと
狭くて迫力に欠けるのではないか。一応、コピーに"NEW YORK CITY MUSICAL" とうたって
いるわけであるが、狭い場所を使った家の中(屋内)シーンがほとんどで、マンハッタンを
思わせるセットや外のシーンももっと欲しいとも思う。夕食を家に招待してメインキャスト
が揃ってウダウダ話したりする人間関係の駆け引きシーンがあるが、やたら長く、そういう
「夕食にご招待」の文化のない日本人にはちょっと飽きるシーンである。

 総合的にはこちらもやはり古いなー。というイメージは残る。ニューヨークが舞台なのは
いいが新作で(イマ風のニューヨークで)観たいところである。
客席は劇場が大きいためかガラガラ状態。新作で2階席の後ろも$95とやたら高いのも客足
が遠のいているのではないか。
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