LITTLE SHOP OF HORRORS

                           VIRGINIA THEATRE (NEWYORK)


             21.MAY.2004  20:00〜  W105  ORCHC   $53(50%+$2.50)

      Seymour  HUNTER FOSTER    Audrey  KERRY BUTLER
 Mushnik  ROB BARTLETT     The Voice of Audrey II   MICHAEL-LEON WOOLEY
 Orin,Bernstein,Luce,Snip and Everyone Else     DOUGLAS SILLS
 Ronnette  CARLA J. HARGROVE   Crystal  TRISHA JEFFREY   Chiffon  DeQUINA MOORE
 
 日本でも何度かやっているかなり有名な作品。タイトル曲のみは知っている程度でなかなか
 観る機会はなかったが、Beauty and the BeastのHoward AshmanとAlan Menkenの作詞作曲
 コンビなのとThe Scarlet PimpernelのDOUGLAS SILLSが出演しているとの事で観てみる
 ことにした。
 
 で、DOUGLAS SILLSであるが、わき役ながら一人何役もこなす役。The Scarlet Pimpernelで
 垣間見せたギャグ要素はこういうコメディでは充分に発揮されていて健在である。歌も余裕
 で声の伸び(ア〜〜〜と数十秒伸ばして拍手喝采)もThe Scarlet Pimpernel時代の名残が
 あって懐かしい。
 主役の二人はPLAYBILLでは大役が書いてあるが、そんなにすごいの?といった感じ。ところ
 どころ押さえているが。。。。というか作品がなかなか登場人物を活かしていない。なんて
 いったって「植物」が真の主役だもんなー。歌にしても3人娘がほとんど歌っているので
 主役の出番なしといったところ。でも、あとで気付いたが、SeymourのHUNTER FOSTERって
 Thoroughly Modern MillieのSUTTON FOSTERのお兄さんなんだね。このSeymour役で今年の
 トニー賞ノミネートされているみたいだから、妹に続いて主演賞とれればいいんだけど。。。
 ちなみにこのHUNTER FOSTERはそのトニー賞発表当日の6月6日をもって降番するらしい。
 後を引き継ぐのはRENTのMarkもやった'N Sync'sのJOEY FATONEだそうだ。驚き。
 歌担当の3人娘は3人とも黒人だが背格好もみんな似たような感じで姉妹のよう。タイトル
 曲もただの合唱やコーラスに終わらず、軽妙な掛け合いデュエットがグッドタイミングで
 さすがにブロードウェイは違うなー、と思わせる。
 Alan Menkenの曲はそのタイトル曲ぐらいが耳に残る程度であとは印象に残るというか
 Beauty and the Beastやその他のAlan Menkenものほどの感動する曲はない。コメディだから
 か、それとも初期の頃の作品らしいのでいまだ才能が開花してなかったのか。

 舞台の見せ場は殆どその「植物」であるAudrey IIが持っていってる感じがあり、声担当の
 俳優もカーテンコールには出てくるが拍手が多い。ラストに客席まで張り出してくるこの
 怪植物は圧巻というかかなり驚く。単なる装置とあなどってはいけない。操作、根っこの役
 も含め、裏方は役者数人がかりでかなり重要視されているみたいである。

 ところでPLAYBILLにもプロフィール付きで紹介されているが、数団体からなるAssociate 
 Producerの筆頭に名を連ねているのが日本のHoriProとTokyo Broadcasting System(TBS)
 である。すでに来日招聘を考慮しているのだろうか。
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